天才クールスレンダー美少女になりたい

ふぁぼんが適当なことを言うブログ

「謎好き乙女」シリーズ 感想

いや、これは良いものですよ。

総評

結構ラノベっぽい。表紙に描かれてるヒロインはラノベっぽくない絵柄だし、メインヒロイン以外が表紙に登場しないのもあんまりラノベっぽくはないけど(偏見かな)、そもそも表紙にヒロインの絵があるというのは結構ラノベっぽい。あと主人公の友人がイケメンでみんなから好意寄せられまくってる設定なのもラノベっぽい。まあ、こういう「ラノベっぽさ」は別にラノベだけのものじゃないんでしょ、知らんけど。

追記: キャラクター小説とかライト文芸って言葉があるらしい。ラノベかと言われると微妙だけどラノベ的要素がある本に使われる分類らしいけど、ドンピシャですね。

学校を舞台にしたライトミステリで、動機とか心理に焦点を当ててる感じ。もちろん物理トリックもあるんだけど、単なるトリック当てではない。

主人公もヒロインも頭いいしめっちゃ曲者なので、まあ小市民シリーズとかを連想しましたね。あと過去の失敗を克服しようとしてる感じとか。2人とも小鳩常悟朗と小佐内ゆきを足した感じだし。いやお前ら容赦ねえなあ……特に早伊原樹里さん……

途中までネタバレなしです。

謎好き乙女と奪われた青春

3章までは普通の連作ミステリ。「衆人環視の中ですり替えられた花束」「学年全員のメアドを入手してメールを送りつけた犯人」「4列離れた場所からの不可能カンニング」と、不可解性より不可能性が謎の焦点になってる。つまりハウダニット。その証拠に、章題も「〜する方法」で統一されている。
4章は過去の話。
で、最後の章で「んんんん????」となるので、読もう。これ以上はネタバレになるので書けない。

謎好き乙女と壊れた正義

こっちはホワイダニット。その証拠に章題も「〜理由」で統一されてるし。ホワイダニットとしても良質なので文句ないです。あと思い込みって怖いね。

謎好き乙女と偽りの恋心

回想形式、時系列で古い順に過去の出来事を思い出しながら真相に迫っていく構成。「ふたりの距離の概算」で読んで以来こういう構成大好きなんですよね。あっちは後輩が退部したけどこっちは会長が辞めちゃう話。

あと、幽霊の話を読みながら「遠まわりする雛」の七不思議の話(「やるべきことなら手短に」)を思い出した。まあ全然違うんだけど、終わり方が若干似てるところもあるので。

謎好き乙女と明かされる真実

ラストがちょっと。悪くはないし、登場人物の性格とか過去とか考えれば妥当だけど、それまで一切描写がなかったのに突然ぶっこんできて「は?」ってなった。

あ、謎解き部分は面白かった。特に誕生日パーティーの事件はトリックの推理(不可能性の解明)と動機(不可解性の解明)が3:7みたいな感じで好き。これくらいの割合が好みらしい。物理トリックがないよりはあった方が好みだけど、物理トリックだけだと若干好みから外れる感じ。動機の不可解性って大事だと思う。







こっから先ネタバレありです
















メール事件(1巻)のトリックについて

ドメイン買えてもメールサーバ建てる必要があるはずで、サーバ管理やってない高校生には無理では?????と思ってたんだけど、ドメイン取得からメールサーバまで全部やってくれるサービスがあるらしい。初めて知った。あとメールのFROM偽装するのは簡単だし、メーラーによっては機能として入ってたりする……よね多分。

カンニング事件(1巻)について

「え?その推理は無理があるのでは?」と思ってたらまさに言いたいことを早伊原さんが代弁してくれた。私は矢斗春一に勝った(イキリ)

2巻の叙述トリックについて

この小説において、篠丸先輩が男だとミスリードしてる部分は読み返した限りでは存在しなかった。女だと断定できる箇所がないだけなのに、こんなに簡単に騙されるとは。てっきり中性的な口調の男子生徒かと思ってた……