アレクサンドル・ユユスキーのブログ

ふぁぼんが適当なことを言うブログ

「約束の国」勝手に設定資料集

この記事は冒頭の設定資料と本文を参考に、ファンが勝手に作った約束の国の設定資料集です。あくまで勝手に作っただけなので正確性は保証しないし、カルロ・ゼン同志の脳内に設定があっても本文に記述がなければ分からないわけで、設定資料集と銘打っているにも関わらず穴だらけです。まあ仕方ないね。

ヒルトリア社会主義連邦共和国

首都: シンギディドゥヌム

5つの共和国、4つの自治区、3つの独立行政都市、2つの連邦直轄都市、1つの独立首都行政区(シンギディドゥヌム)から構成される。

「4つの自治区、3つの独立行政都市、2つの連邦直轄都市」が具体的にどこかはよく分かんない。「分離主義者鎮圧」のためにダードたちが派遣されたのがスロニアのアリアナ自治区だったけど、それ以外は一切不明。エルヴィオとかヴルフ・ボスナとかもこの中のどっかに入ってると思うけど、特に何も書いてなかった(はず)。

西側にも東側にも属していない。主な仮想敵は東側(つまりオルシア連邦)。

構成共和国

サービナ共和国

モデル: セルビア社会主義共和国

現実世界のモンテネグロも含まれる。え、コソヴォ?Косово је Србија(なお、私はコソヴォ問題に対して特に政治的意見を持っていません)

作品世界と現実世界の都市の対応は、ザバティカがスボティツァ、ノイシャッツがノヴィ・サド、シンギディドゥヌムがベオグラード、ウルピナがプリシュティナ、ボーウルトゥレンがポドゴリツァ(旧ティトーグラード)。
ちなみに、シンギディドゥヌムはベオグラードの古名(ラテン語、Singidunum)、ノイシャッツはノヴィ・サドのドイツ語名Neusatz、ボーウルトゥレンはポドゴリツァトルコ語名Böğürtlen(ブラックベリーの意)、ザバティカはスボティツァの古名Zabatka、ウルピナはプリシュティナの南(現在のリプリャン)にあったローマ帝国時代の都市ウルピアナ(Ulpiana)に由来する。

フルヴァツカ共和国

モデル: クロアチア社会主義共和国
名前の由来: クロアチア語で「クロアチア」の意(Hrvatska)

キバリス、ムルサ、アンダウトニアはそれぞれ現実世界のヴィンコヴツィ、オシイェク、ザグレブに相当する。
ちなみにキバリスはヴィンコヴツィのローマ帝国時代の名前キバラエ(ラテン語、Cibalae)に、ムルサはオシイェクのローマ帝国時代の名前(Mursa)、アンダウトニアは現在のザグレブの古名(Andautonia)に由来する。

ボルニア共和国

モデル: ボスニア・ヘルツェゴビナ社会主義共和国

スパルタキアード大会(要はサラエボオリンピック)が行われたヴルフ・ボスナがある。

ヴルフ・ボスナは現実世界のサライェヴォに対応する。由来はボスニア・ヘルツェゴビナ中央にあった地域であるヴルフボスナ(Vrhbosna)。

マチェドニス共和国

モデル: マケドニア社会主義共和国

スクウピは現実世界のスコピエスコピエ近くの遺跡(昔の都市?集落?)であるスクーピー(ラテン語、Scupi)に由来する。

スロニア共和国

モデル: スロベニア社会主義共和国

西側に一番近いため西側資本が投下されており、ヒルトリアでも有数の豊かさを誇る。エトルリア(現実世界のイタリア)とエースタライヒ(現実世界のオーストリア)が歴史的経緯から領有権を主張している。(現在はあくまで潜在的に)
「他の貧しい共和国に足を引っ張られるのは勘弁」という意識があり、さらにナーシュ系が9割を占めるため、潜在的に真っ先に独立しかねない地域。というか実際に独立工作何回もやってる。
まあ、だいたい現実のスロベニア。もともとあそこオーストリア帝国の領土だし、イタリアとも接してるからいろいろ……ね。

シュコツィアン、エルヴィオ、キウィタス・ケレイアはそれぞれ現実世界のディヴァーチャ、リュブリャナ、ツェリェ。ストーンはラシュコかラデチェかそこらへんだと思われる。
シュコツィアンはディヴァーチャにあるシュコツィアン洞窟群、エルヴィオは氾濫や洪水を意味するラテン語のeluvio(リュブリャナの語源という説がある)、キウィタス・ケレイアはローマ帝国に併合されたときの名前Civitas Celeia(ラテン語)に由来する。ストーンはよく分からないけど、近くにジダニ・モスト(石橋の意)という地名があるので関係あるのかも。

鉄道網

サービナ北部ザバティカからフルヴァツカ北東部を通りスロニアの中心地エルヴィオまで鉄道線が通っている。建国運動と呼ばれる労働奉仕作業で建設されたとか。

民族構成

ゴミみたいなグラフで申し訳ない。本来はInkscapeか何かでちゃんとグラフ作った方がいいんだろうけど、慣れてないから面倒なんですよアレ。結局Numbersで作ってしまった。とりあえずNumbersは社会の資料集のグラフを参考に出直してこい。

あと、細かいデータ欲しい人は本を読め。以上だ。

タルヴォイ36% アルバルト21% カレード14% ナーシュ15% サルニア11%
ヒルトリア全体の民族構成

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共和国ごとの民族構成

見れば分かりますが、スロニア共和国はほぼナーシュ系。そして、スロニアを除くどこの国にも2/3を超える民族はいない。サービナにおけるタルヴォイ系とフルヴァツカにおけるアルバルト系は60%、ボルニアにおけるサルニア系は48%、マチェドニスにおけるカレード系は50%。

他の国や組織

オルシア連邦

社会主義を標榜しているのに東側ではないヒルトリアを敵視しており、武器を売るなどしてスロニアの分離工作を支援していた。ラングレー(要はCIA)曰く中東でもあちらこちらを支援しているらしい。
あと、3巻で「泥沼のゲリラ戦に引きずり込まれた」って書いてあったけど何があったんだ。CIAがチェチェン独立工作でも支援したのかね。いや知らんけど。

「アンクルサム」

アメリカ。結局この世界における国名は最後まで出てこなかったけど。覇権国家

その他

小ネタ

1巻135ページあたりの外国語

ヒルトリアのモデルはユーゴスラビアなのに、ここに書かれているのはロシア語なんですよね。なぜセルビアクロアチア語にしなかったのか……

ビタミンP(1巻)

イスラエルにおけるコネ。要はコネなくてつらいって話。

アーレントというのはハンナ・アーレントのことで、例えば彼女が書いた「エルサレムアイヒマン」冒頭部分の一節を引用すると、以下の通り。(みすず書房の訳書)

すると、この謎*1を解く鍵として残るものは、この偏見*2よりさらに古く、しかも今なお協力なヴィタミンP——イスラエル人は政府部内や官界における個人的な引立のことそう呼んでいる——であろう。

というか、ビタミンPで検索しても情報全く出てこないのさすがにビビった。英語なら出てきたけど。

最後に

カルロ・ゼン同志に怒られたら全力で土下座する。あとマサカリ歓迎です。

*1:イスラエルにはドイツ生まれの人間が多いから有能な通訳はたくさんいるはずなのに、アイヒマン裁判の通訳がひどかった

*2:イスラエルにおけるドイツ系ユダヤ人に対する偏見