天才クールスレンダー美少女になりたい

チラシの表(なぜなら私はチラシの表にも印刷の上からメモを書くため)

麻婆豆腐の作り方(怠惰編)

私は普段、「冷凍うどん2玉(400g)と生卵と冷凍唐揚げ2個」「ドライフルーツを少量入れたマイグラと牛乳、ソーセージとバナナ」「アルフォート4個とマックスバリュのドーナツ/バームクーヘン1個」「袋ラーメン」みたいな食事を1日2〜3食で回しているのですが(たぶん摂取カロリーの6割くらい冷凍うどん由来)、そういう修行僧風の食事ばかりだと少し飽きてしまいます。

そこで、私はたまに一念発起して、鶏肉や豚肉のこま切れなどを100g80円〜100円くらいで500g〜1kgとか調達して、もやしとかも大量に買って、数日間プロテインもやしフェスティバルを執り行うようにしています。キムチ鍋/火鍋、回鍋肉、コチュジャン炒め、豚キムチ、親子丼もどき、エトセトラエトセトラ。食費節約と食の楽しみの両方を達成できる完璧プランです。フェスティバルを万全に楽しむための秘訣ですが、もやしは豪勢に投入しましょう。

そういうときはフェスティバルなのでちゃんと白米を炊くのですが、いちいち冷凍したりも面倒なので、いつも10kg3000円の格安無洗米3合と押し麦0.5合を炊いて、24時間以内に2回の食事で食べ切るようにしています。1回に2合くらいは余裕です。そういうわけで2〜3ヶ月に1回くらい、米10kgを背負ってスーパーから家まで2km歩くエクストリームスポーツが開催されます。エントリーナンバー1、ふぁぼん。参加者は以上です。メトロの往復約350円を躊躇なく支払えるようなリッチになりたい今日この頃。



さて、無味乾燥な日々を彩ってくれるプロテインもやしフェスティバルに欠かせないのは肉です。しかし、安めの肉って案外なくて、家から1.5km〜2km離れたスーパーに行くか、大学から2km離れたスーパーに行くか、朝一番の近所のまいばすけっとで3割引きシールが貼られた消費期限本日の肉を買いに行くかしないと手に入りません。これが実にダルい。一番楽に見えるのは2kmも歩かなくていい「まいばすけっと」調達ルートですが、朝一番に起きて外に出る気力があって買い出しの余裕がある日、まずありません。朝から大学に行く日は買い出しする時間がなく、大学がない日は外に出たくない。午後から大学に行く日は朝に起きない。本当は3割引きシールなしでも100g100円ちょいなら全然高くはないのですが、私のゴーストが「朝に行けばもっと安かったのに……」と囁くので、十円単位で食費をケチりたがる私は一生買えません。詰みです。


……本当に詰みでしょうか。いえ、まだ諦める必要はありません。そういうとき、私は麻婆豆腐を作ります。木綿豆腐は近所のまいばすけっとで常時300g30円くらいで売っていますし、麻婆豆腐の素は西友に行ったときにアルフォートやマイグラとセットでまとめ買いしています。





そういうわけで、麻婆豆腐RTAふぁぼんチャートをご紹介します。レギュレーションは「きれいに完食」「洗い物と食費を最小限に」です。



麻婆豆腐の素の選択

これは地味に大事です。麻婆豆腐の素はいろいろ売っていますが、それぞれ細かいところで違いがあります。

私の選択は「丸美屋 麻婆豆腐の素 辛口」。西友で割と安く売っています。1パックの値段だと西友の肝入り「みなさまのお墨付き」の方が安いのですが、丸美屋は1パックで2食分(6人前)入っているので1食分換算だと安くなります。さらに、丸美屋はひき肉ビルトインタイプです。麻婆豆腐を作るような精神状態で生肉なんて管理が面倒な食材、いちいち買ってられないですからね。

丸美屋 麻婆豆腐の素 辛口
「ひき肉入りでカンタン」との心強い文字が踊る

辛口なのは、単に私が辛いの大好きというだけです。

パッケージの裏に書かれた作り方案内。今からガン無視されるとも知らず呑気な顔をしている。

豆腐の選択

なんでもいいです。たぶん絹豆腐は崩れやすすぎると思うので、できれば木綿豆腐の方がいいんじゃないでしょうか。一番安いやつで十分です。

豆腐をフライパンに投入し、切る

このチャートのRTAポイントその1です。



まず、豆腐と一緒にパックに入ってる謎の水は適当に捨てて、フライパンに豆腐をぶちまけます。どうせ切るので適当でいいです。

パックに入った豆腐豆腐をフライパンにぶちまける

ぶちまけたら、菜箸で雑にぐちゃぐちゃに切っていきます。包丁とかいちいち使ってられません。包丁だけならともかく、まな板を出さないといけないのが嫌です。台所に常時まな板が置けるスペースが空いてるならともかく、私の場合いつも飲んで洗った後の牛乳パックがめちゃくちゃ並んでてまな板を置けません。(紙パックは撮影用に床に落とし退避しました)

菜箸で雑に切られた豆腐

達人なら豆腐を手に乗せて包丁で切れるらしいですね。怖いので私はやりません。きれいに切れなくてもどうせ豆腐なんて作ってる間にぐちゃぐちゃになります。

麻婆豆腐の素を入れる

入れます。肉などをできるだけ残さずフライパンに出したいので、素が残ってる袋に軽く水を入れてシャカシャカしてフライパンにぶちまけます。

麻婆豆腐の素豆腐の入ったフライパンに麻婆豆腐の素を入れる

水を入れる

水を入れます。丸美屋公式の取説には180mLとか書いてますが、経験上60mLくらいで十分です。
水を減らすことで調理時間を短縮します。

軽く加熱する

取説には「ひと煮立ちさせる」と書いていますが、別に沸騰しなくてもいいと思います。私は調理中にTwitterを見ているので、いつの間にか沸騰していることが多いです。(火事にだけは注意しましょう)


トロミ粉を入れる

このチャートのRTAポイントその2です。

トロミ粉の袋にも料理方法の指示が書いてある。UXがよい。まあガン無視するけど。


取説には「大さじ2(30mL)の水で粉を溶き、その液を少しずつフライパンに入れ、混ぜる」と書いています。
この行程を考えた人は、おそらく液を入れる容器くらい全然洗える精神マッチョを想定しているのでしょう。私は精神マッチョじゃないので、こんな洗い物をみすみす増やすような真似は絶対にしません。



まず、火を止めます。とろみ粉の袋を開け、少しずつフライパンに直接投入していきます。投入しては混ぜ、投入しては混ぜを繰り返し、均一に混ざるようにします。

恐れず直接行け。ネタバレだけど全然問題ない。

これだけです。火を止めてちゃんと混ぜれば、別にダマになったりもしません。

加熱する

水の量がもともと少ないので、とろみが一瞬でつきます。焦がさないように、フライパンの中で菜箸を振り回しましょう。

麻婆豆腐を菜箸で勢いよくかき混ぜるしばらく加熱すると完成
第n回 菜箸ふり回し大会inフライパン

初めに入れた水が少ないので、一瞬で水が飛びます。

完成

しばらく加熱したら完成です。

実食

このときは2食目だったので、炊飯器の釜をテーブルに置いてそこから直接ご飯を食べます。保温を切った直後の釜は手で触って運ぶには熱すぎるので、調理前にスイッチを切って炊飯器内で冷ましておくとよいでしょう。箸もいちいち新しく出さず、調理に使った菜箸をそのまま流用します。洗い物を増やすと面倒なので。

献立: 釜入りご飯と麻婆豆腐


菜箸で食べるとなると、スプーンと違い、どうしても皿に麻婆豆腐が残ってしまいます。そこで、ご飯を投入して全部食べ切ります。台湾まぜそばの追い飯の要領です。

麻婆豆腐が残っている皿皿にご飯を入れる


こういうペースト状の食べ物って、フライパンにもけっこう残りますよね。でも、麻婆豆腐なら冷えるとだいぶ固まって取りやすくなります。冷えてはいますが、これはこれで美味しいです。初めに水を入れすぎているとうまく固まらないので、そういうときは数十秒くらいフライパンを加熱して水分を飛ばしましょう。

少し麻婆豆腐が残ったフライパン残った麻婆豆腐を箸できれいに取った後のフライパン



ごちそうさまでした。

麻婆豆腐がきれいに完食された後の皿
食べ物を大切に。