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【全文公開】東大生猪瀬舞概念【#FindOurStars vol.1】

この記事は、同人誌『#FindOurStars vol. 1』に寄稿した記事のweb再録です。当該同人誌の公開猶予期間(1年間)が過ぎたため、自ブログで公開します。


ブログ向けに書式等は整えていますが、本文は一切編集していません。今の状況に合わせて記述を更新したりも一切していないので、2021年6月に書かれた文章ということを念頭に読んでいただければ幸いです。
当時の私は理科一類に所属していて、理系の必修と最後のチキンレース死闘を繰り広げながら文転の決意を叫んだりしていたのです。もはや隔世の感があります。


たった1年前の文章なのに、今読むとテンションがいろいろ違いすぎて「ウッ……」となるところもあるのですが、あるがままを受け入れ、諦めて無編集で投稿します。今の視点で痛かろうが拙かろうが、いろんな意味で転機になった思い出深い文章なので。これそのまんま上げて大丈夫かなあ……



なお、記事内で言及のあるhaxibami先生のSS「#地理は地学」は、今のところ公開されていません。公開され次第リンクを追記します。
どうしても今すぐ読みたい場合、残部は少ないですが通販などで『#FindOurStars vol.1』を買うか、あるいは国会図書館でご覧ください。関西館と東京本館の両方に置いてあります。めちゃくちゃいい小説なので……



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続刊のvol.2には、竹麻呂さんによる「都市工学徒猪瀬舞概念」が載っています。この記事で扱った内容のうち、都市工学(科)にフォーカスした論考となっています。
vol.2には私もナナチカでミステリを書いて寄稿しました。よろしければ『#FindOurStars vol.2』もお買い求めください。例に漏れず、国会図書館にもあります。

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はじめに

恋アスのファンのみなさん、こんにちは。2021年6月現在東大理科一類2年生のふぁぼんと申します。

早速ですが、イノ先輩がどこの大学のどの学部・学科に進学するのか、考えたことはありますか? 私はあります。みなさんも一度くらいはあると思います。

この問題は、恋アスミレニアム問題の1つとして数々のオタクの頭を悩ませてきました。より具体的に言えば、イノ先輩が好きすぎるあまり彼女に実在性を付与しようとするオタクたちを、ということになります。さらに言えば、そういうオタクの大半は大学生のような気がしますね。たとえば私も大学生です。

まず、議論に着手する前に先行研究を把握しましょう。Twitterで「イノ先輩 京大」などと検索してみると、たくさんのツイートでイノ先輩京大進学説が唱えられています。私の見たところ、これが最有力の説といえそうです。他にも都立大説や東大説もありますが、京大説に比べればあまり有力でないといえるでしょう。

京大のどこの学部かという問題についても一定の共通見解がみられています。イノ先輩の一番の興味分野は地理なので、総合人間学部の文化環境学系の地域空間論分野、あるいは文学部の地理学専修が定説です。

しかしながら、私は本稿において、猪瀬舞東大生説を提唱したいと思います。むろんこれはオタクの幻覚にほかならないわけで、東大にいる一介の限界オタクが勝手に思い込んでいるだけですが、ある程度の根拠はあります。

免責事項

この文章は、2021年5月27日発売の恋アス4巻までの描写を元に書かれています。それゆえに、今後の描写によってはここに書かれた仮説が棄却されたり、あるいは補強されたりすることがありえます。そろそろ私も雑誌勢になろうかなあ……。

イノ先輩が東大に行く理由

地学受験の可能性

大学受験において、イノ先輩は文系でしょうか、理系でしょうか。

むろん、文系か理系かなんてのはあまり本質的ではない些事ではあるのですが、それでも日本においてこの分類はかなり高校生活、そしてその後の大学生活を左右するものですので、ここで議論する意味はあるでしょう。

正直なところ、どちらの可能性もある気がします。ただ、強いて言うなら理系ではないかとも思っています。

イノ先輩はおそらく、純粋に興味がどちらに偏っているかで文理を決めようとするでしょう。どちらの方がどこの大学に行くのに有利とか、そういうことはあまり考えないのではないでしょうか。そして、イノ先輩が地質や地形、さらに天文部との合併後は天文にも興味を持っているのは確実な一方で、人文社会系の地理以外の分野が好きという描写はあまり見当たりません。そもそも地学は自然科学ですからね。

ただし、地理や地学のオタクが必ずしも理系かというと、別にそんなことはありません。この同好会にも文系として入学した地理・地学オタクが実在します。というわけで、とりあえず理系と仮定して議論を進めますが、この点には留保がつくことも強調しておきます。

さて、地学というのは大学受験、特に理系において極めて強く迫害されている科目です。その迫害っぷりはこれより前の人の文章でも触れられているので繰り返して書きはしませんが、地学で受験できる理系学部・学科はあまりありません。

そんな中、東大ではなんと地学も受験することができます。東大の理科一類から三類の受験科目は数学、英語、国語、そして物理・化学・生物・地学の中から2つ自由選択というものです。私は残念ながら(?)理系のマジョリティである物理・化学選択だったのですが、知り合いにはけっこう地学を受けた人がいます。

ちなみに、これは東大説を補強する根拠ではありますが、実は京大でも同じことが言えます。京大の総合人間学部は理系と文系両方の入試がありますが、理系入試にも地学があります。さらに、地理学専修が存在する京大文学部限定の話ですが、この学部では社会が1科目だけでいいんですね。つまり、イノ先輩が間違いなく興味のある地理だけでも問題なく入れることになります。

というわけで、京大説も未だ有力というわけで、次にいきましょう。

進学選択(進振り

東大には進学選択という制度があります。通称は進振りです。入学時ではなく入学後1年半してから学部や学科を決める制度ですね。みなさんも「理一」「理三」「文一」「文三」などの呼称を聞いたことがあるかもしれませんが、これは進振りまでに学生が所属する東大の教養学部(前期課程)に存在する区分です。他の大学のように理学部やら文学部やらに分かれるのは教養学部で広い範囲の学問などに触れてから、という理念なのです。素晴らしいですね。

もっとも、いいことばかりではありません。学部の振り分けは成績によって決まるので、前期課程の学生は成績の奴隷になってしまうという深刻な問題があります。特に人気学科に行きたい人にとってこれは顕著で、たとえば昨今では情報系がやたら人気だったりします。東大の情報系オタクにはつらい時代です。広い分野について見識を広めるよりもいい点数が取れるかが重要になってしまう本末転倒な事態で、私としてもこの現状を憂慮しています。制度さえもうちょいマシになればいいのですが。あと、通常4年でやる専門分野の学習・教育を2年半でやらないといけないが故に鬼のような進度だったりしますが……まあ……。

それはさておき、この進振りという制度と地理という学問はかなり相性がいいです。なんといっても、地理は学際分野なのです。

地理は自然と人間、両方に触れる学問です。自然科学的な視点・方法論で地形や地理を扱う分野もあれば、人間や社会に焦点を合わせる分野もあります。さて、イノ先輩の興味分野はどちらでしょうか。たとえば、イノ先輩は地図が好きですね。地図はどちらでしょう?

答えは「両方」です。いやごめん叩かないで。実際その通りだから仕方ないんです。たとえば、地図の中でも、地図を作成するための技術となると自然科学・工学の範疇でしょう。測量も同様です。こういう学問や技術を学ぶためには主に理学部や工学部に進むことになります。一方で、イノ先輩が好きな飛び地は人文社会になるでしょう。県境や国境、あるいは都市の姿にはもちろん地形という要素が強く影響していて、故に自然科学的な観点は絶対に必要なものの、メインは人間や社会ということになります。境界は人間が社会的に決めるものです。2巻(アニメ8話)に出てきた、地学オリンピック会場に行く途中に発見した暗渠だった道は微妙なところですね。土地の利用や都市開発、あるいは川が形成された地形学的理由、どちらの視点からでも探求できそうです。

イノ先輩にはぜひとも、東大前期課程の1年半でいろんな地理学に触れてもらって、ゆっくり志望先を決めてほしいと思います。進振りの制度に対する批判はあれど、理系でも文学部に行けること、文系でも工学部に行けること、これは東大の魅力の1つだと思います。何を隠そう、これを書いている私自身、理科一類で入学して文学部西洋史学専修に進学しようと思っている身です。理系の学問が嫌いになったわけではないものの、ソ連史を極めたくなったのでした。こういうことが許される懐の広さは魅力的だと思います。

学科やコースによっては事実上特定の科類からしか入れないようなところもありますが、地理に関連する分野を扱うところはだいたい理系でも文系でも受け入れています。もともと人文社会系と隣接した分野ですし、「文系」の分野を主に勉強してきた人が入ってくるのもちゃんと想定されています。

これを読んでいる地理好きの中高生のみなさん、東大に来ませんか?

……と言いたいところですが、同じことは京大の総合人間学部にも言えます。あそこも学際的な雰囲気があり、理系文系の垣根を超えて地理を学ぶことができると思います。私自身は総合人間学部の学生じゃないので、細かい実情は知りませんが。そもそも、京大文学部の地理学専修だって、人文地理を全面に押し出してはいるものの自然地理学だって学べる環境のはずです。実情は知らないけどホームページにはそう書いていました。

というわけで、今までの長々とした議論でも東大という強い根拠は示せていません。というわけで本命の論拠に移りましょう。

ぶっちゃけ星咲って東大にかなり近いよね?

星咲は埼玉県にあります*1。関東近郊に住む高校生が東大を視野に入れるのはそうおかしなことではないように思えます。少なくとも、遠く離れた京大に行くのに比べると心理的な抵抗は少なそうな印象です。いや、いいとこなんですけどね、京大。関東の人ももっと京大来ればいいと思いますよ。ちなみに私は関西の出身で、友人はかなりの数が京大に行きました。


ただ、この論理だと東大ではなく都立大という可能性も十分ありますね。都立大にも地理学を学べる学部学科はあります。都立大に比べて東大のアドバンテージは星咲からのアクセスでしょうか。南大沢って埼玉方面からのアクセスがすごく微妙な位置にあるんですね……。

地学オリンピックの会場選びに隠されたイノ先輩の真意

さて、最後の根拠です。

イノ先輩は地学オリンピックを東大の本郷キャンパスで受けていました。これはアニメで描写があった*2通りです。

しかしながら、星咲は埼玉県です。地学オリンピックの会場は基本的にどの県にも1つはあります。これは埼玉県に関しても同様です。埼玉県の会場は埼玉大学教育学部。星咲からのアクセスは全く悪くない位置です。

一応、実際の所要時間や交通費も具体的に調べてみます。
星咲から埼玉大学教育学部までは、東舞電鉄*3志木駅でバスに乗り換えて500円、40〜50分。あるいは川越線埼京線に乗って南与野駅でバスに乗り換えても40〜50分、600円です。志木駅からよりも南与野駅からの方がバスの本数は多いです。南与野駅から大学まで歩くという選択肢もなくはありません。駅からキャンパスまでは2.3km、徒歩およそ30分です。

星咲から東京大学理学部までは、アニメの描写通り千駄木駅で降りて20~30分程度歩いたと仮定して、600円から800円、千駄木駅までに1時間〜1時間20分かかります。

やはり、埼玉大学をさしおいて東京大学を会場に選ぶ合理的理由は存在しないように思われます。では、なぜイノ先輩は埼玉県会場ではなく、わざわざ少し遠い東京大学まで受験しに行ったのでしょう? たとえば誰か同じ会場で受ける友達がいるなら別ですが、そんな様子はありませんでした。謎ですね。

しかし、ある仮説を立てれば、この問題はすっきり解決します。

イノ先輩は、志望校の見学を兼ねてわざわざ東大に来たのです。「な、なんだってー!」

……だんだん陰謀論みたいになってきたような気がします。ふぁぼん、あなた疲れてるのよ。いや、イノ先輩は東大生なんだ。私の1つ上の学年だし、駒場で歩いてる姿を見かけたこともあるし、何よりも地理部の巡検に来てたのをこの目で見たんだ。間違いなくそうなんだ。

イノ先輩の大学生活のおはなし

さて、こうしてイノ先輩は東大に無事合格し、2019年4月*4に大学1年生となりました。希望溢れる大学生活の始まりです。入学時の科類はわかりませんが、とりあえず理科一類と仮定しておきましょう。

入学手続きのために駒場東大前駅で降りると、周囲には同じ新入生がたくさん。みんな目的地が同じなので、当然歩く方向も同じです。駅から階段を降りるとすぐに大学の敷地で、少し歩くと門があります。

その門をくぐると、おいでよ!タテカンの森。いろんなサークルの立て看板がたくさん並んでいる中で、イノ先輩の目を引くものがありました。

東京大学地文研究会地理部

地理部! 地理部ですって!

地理部に興味を持ったイノ先輩がサークルのオリエンテーションに行ってみると、日本の立体地図を作っているとか、有志で街歩きを計画・実行するとか、年に4~5回他の地域に行って合宿をするとか、面白そうな活動が目白押し。その場で入部してしまいました。

新歓として山手線を歩いて一周したり、いろんな巡検(街歩き)にふらっと参加してみたり、五月祭で部員が作った立体地図の展示を見たり、立体地図の製作に参加してみたり。巡検の参加者には、街のいろんな場所やものを解説してくれる地理や歴史に詳しい人もいます。例の有名タレントが専門家と各地を巡る人気番組がありますが、まさにあんな感じの知的興奮に溢れた街歩きです。ほかにも、地質に興味がある人もけっこういて、露頭を見てみんなでわいわいわいはしゃいだりもしました。東京の都心でも意外と露出してるんですよ、地層。

さらに、地理部の聖地として、国土地理院の地図と測量の科学館も訪問(巡礼)しました。これには地図好きのイノ先輩もテンションが上に振り切れてしまい、高いテンションのまま限界オタク語りを遂行した結果、地理部の限界オタクたちから「好きなことにテンションが上がる正統派の同志限界オタク」という認識を得たらしいです。JAXAの筑波宇宙センターも同時に訪問したり、まるで2年生の頃の合宿のようでした。

さらに、大学生になって吹っ切れたのか、石焼き鍋に必要なデイサイト質溶結凝灰岩を本当に男鹿半島まで拾いに行ってしまう勢いでフットワークが軽くなりました。もともと別に重くはなかったんですが、より磨きがかかったというか、かかってしまったというか……え、イノ先輩どこに行くんですか? ゴールデンウィーク暇になったから大洗・苫小牧航路に乗りに行く? ついでに襟裳岬行ってくる? そりゃフェリーが最高なのは同意しますけどね……。襟裳岬も地質・地形的にけっこう面白いとこですし……。

幻覚(ゆめ)から醒める刻(とき)

……以上、東大生地理部限界オタク猪瀬舞概念でした。なんだか長い幸せな夢を見ていた気がします。私の学年はサークルのオリエンテーションなんてなかったんですよ……。入学手続きすらちゃんと駒場に行けたか記憶にないですね……。マジでコロカス許さねえ……というわけで大学生活の部分はほぼ想像です。

地理部はインカレサークルで、実は東大生以外の大学生でも入部できます。気になった人はぜひ。ちなみに、ここまでこれだけ地理部のことを絶賛し宣伝しておいて、実は私は地理部に入っていません。地理オタクなのに。なぜなんでしょうね。というわけで今まで長々と書いた地理部の描写は自分が体験したことではなく、調べたことと伝聞が混ざっています。つまり、現実に即してはいますが、あくまでフィクションです。まあ地理部が地理オタクの楽園なのは間違いないと思いますよ。私が保証します。部員じゃないけど。

イノ先輩の進学先について 〜比較進振学の観点から〜

気を取り直して、さらに議論を進めましょう。いよいよ核心に入っていきたいと思います。

初めの問題提起で、私は「イノ先輩がどこの大学のどの学部・学科に進学するのか」と書きました。ここまで、イノ先輩が東大に進学するということを主張してはいますが、学部や学科に関しては何も述べていません。

いったい、イノ先輩の進学先はどこなのでしょう。

初めに断っておきますが、正直なところ、正確には分からないというのが私の回答です。それでも候補を絞り込むことはできました。地理を勉強したり研究したりできる学科はたかだか有限です。そもそも東大の学部・学科もたかだか有限ですが。

教養学部 学際科学科 地理・空間コース

人文地理ができるコースです。理系からも問題なく進学できます。地理や地図が好きな人にすごく向いてるコースですし、イノ先輩の進学先の有力候補の1つです。巡検(フィールドワーク)をしたりGIS(地理情報システム)を扱う授業・実習があったりします。フィールドや空間に関することなら割となんでもできるらしいです。

理学部 地球惑星環境学

自然地理ができるところです。地質学や古生物学も学べますが、イノ先輩の興味により刺さるのは地形学などの分野だと思います。地形がどうやって形成されたのか、知りたくないですか? 私は知りたいです。なんと授業の一環として巡検があって、地質・地形を観察するらしいです。楽しそう。物理学だけでなく他の分野の手法も使うので、そこが地球惑星物理学科との1つの違いなのかもしれません。イノ先輩は桜先輩の影響で地質や化石にも興味を持っているわけで、進学先にかなり向いているのではないでしょうか。

工学部 社会基盤学科

土木が学べる学科です。都市と交通も守備範囲だとか。土木というとあまりピンと来ないかもしれませんが、たとえば地図と直接的に関係のある測量はこの学科の守備範囲ということになっています。

他にも、空間情報学も扱う範囲に入ります。これは空間的な位置と関係づけられた情報を取り扱う分野ですが、国土や都市を情報として扱うが故に地図との親和性が極めて高いです。紙であれ電子データであれ、地図の本質的な役割は国土を情報化することですよね。

ちなみに、この学科は進振りの段階で3つのコースに分かれています。社会基盤Aコース、社会基盤Bコース、社会基盤Cコース。それぞれ設計・技術戦略、政策・計画、国際プロジェクトに対応するらしいです。この3つにどれくらいの差があるかはよく知りません……(調べられなかったとも言う)。

工学部 都市工学科 都市計画コース

その名の通り、都市計画やまちづくりをやるならここです。防災とか、環境問題とか、人口減少や高齢化への対応とか、交通とか、そういう類のやつ。もちろん、前期課程の1年半くらいでそういう社会的な課題の解決に興味が湧くこともあるかもしれませんが、このあたりは正直なところイノ先輩の興味とは少し離れるような気がします。

ただし、研究室ごとに見ればイノ先輩の興味に近そうなものも存在しそうです。個人的には、都市デザイン研究室とかけっこうありなんじゃないかと思っています。たとえば、暗渠が道に転用されるに至った背景には当然都市計画があるわけで、都市計画の歴史を調べて背景を掘り下げるのは楽しそうです。あるいは、住宅・都市解析研究室もいいかもしれません。住宅・都市解析研究室で扱うテーマのうち地理情報システムは地図と強く結びついてるような気がしますし(これは門外漢の適当な感想ですが)、研究室のホームページに掲載されている論文のタイトルにも地図やそれに類する言葉が散見されます。(恋アスと都市工学科双方の)有識者曰く、これは都市計画コースの他の研究室と比較しても多い方だとのこと。少なくとも論文一覧を見た限りでは、社会的な課題の解決と直接的には関係していなくても許されそうな雰囲気があります。

もちろん、都市計画を名に冠しているコースではあるので、実際の都市計画の立案に寄与することが期待されているとは思うんですが、だからといって現実への応用を絶対的な第一目標にする必要は必ずしもないと思います。都市計画研究の目的は具体的・実務的な都市計画に携わり直接知見を活用することだけではないはずです。

おわりに

これからも東京大学イノ先輩同好会はイノ先輩の実在度を高めるべく活動を続けていきます。ぜひ応援よろしくお願いします。

また、東京大学イノ先輩同好会は会員を絶賛募集中です。特に、地学や地理を扱う諸学科の学生や卒業生、地理や地学に詳しい人、あるいは学科の内実に詳しい人は大歓迎です。我々の限界妄想の解像度向上にはみなさんの協力が必要です。

東京大学イノ先輩同好会」は発足して間もない団体ではありますが、会員は既に2人います。そして、もう1人の会員であるhaxibami先生が書いたイノ先輩のSS「#地理は地学」がこの合同誌に掲載されています。そちらもぜひお読みください。東大生猪瀬舞概念の解像度向上に大変有益な小説となっております。haxibami先生が放った光は、道筋を照らすだけでなく強い力で東大生猪瀬舞概念を次の次元(三次元)へ押し上げました。

*1:つくばに車で楽に行ける距離なのは確実。アニメの描写などから、ここでは現実世界の川越に相当するとして考えます

*2:原作では秋田大学が会場のモデルになっていますが、これはQuro先生の取材の都合なので本稿では無視します。いくらイノ先輩といえど、まさか秋田まで受けに行ったわけではないでしょう

*3:アニメで西武鉄道が「西舞電鉄」になっていたので、東武鉄道も「東舞電鉄」という設定にしています

*4:アニメ版の星空や雑誌などの描写から、みらとあおの入学が2017年ということがわかっています。4巻では高3の10月〜11月にもかかわらず余裕を見せていたイノ先輩ですが、そのまま余裕で東大に現役合格したのでしょう