天才クールスレンダー美少女になりたい

チラシの表(なぜなら私はチラシの表にも印刷の上からメモを書くため)

私がMacBook Airを使い続ける理由について

私がMacBook Airを使い始めてから、もう8年半近くが経つ。今使っているのは2代目で、1年前の4月に買い替えた。つまり初代は7年間も使った計算だ。同じパソコンをこんなに長く使い倒した人間はそう多くないと思う。

4年目くらいでヒンジが壊れてディスプレイが180度開くようになったし、バッテリーは完全に寿命が来てたし、買い替え7ヶ月前に(おそらくハードではなくドライバあたりの問題で)数字が打てなくなってKarabiner-Elementsで応急処置をした。まあ応急処置と言いながら7ヶ月使い続けたのだが*1
最後の1ヶ月はDのキーが押せなくなり、コピペで凌いだ。ログインパスワードにdが含まれていたせいでログインできず危うく10万円の文鎮と化すところだったのも、今となっては笑い話だ。もちろん外付けのキーボードを使えばいいのだが、壊れた時点で実家にいて手元にキーボードがなかった。ちょうど帰省から戻るタイミングだったのが不幸中の幸いで、自宅に直帰してREALFORCEを差しログインパスワードを変更した記憶がある。

ファンクションキーを数字キーとして使うマジのバカ設定

そんなわけで、いろいろ限界すぎたので去年の4月にパソコンを買い替えたのだが、次のノートパソコンを何にするかが問題だった。私は別にApple信者じゃない。スマホはAndroidだし、iOSアプリも開発しないし、Macに固執する心理的理由は一切ない……はずだ。だからMac以外の選択肢も検討したのだが、結局またMacBook Airにした。



OS

初めてのパソコンがMacだった理由は覚えていない。中学1年生のことだし、「なんとなくカッコイイから」くらいの理由だった可能性も十分ある。

ともかく、私はMacでプログラミングをするためにCLIと仲良くし始めた。Homebrewをインストールし、rbenvをインストールしてRubyのバージョンを管理し、Railsアプリを実行し、TeX環境を何度も作っては壊して消し、dotfilesを整備し、imagemagickのコマンドを何も見ずに打てるレベルで使い倒し、ファイルを探すのにFinderの検索欄ではなくfindコマンドを使うようになった。やがて私は大学生になり、ゲットした自作PCにLinux(GNU/Linux)を入れて日常的に使い始めた。

そうして、私はUNIX以外で生きる術を失ってしまった。こうなると、選択肢は3つだ。Macを使うか、Windowsを使ってWSLに頼るか、何かのノートパソコンにLinuxを入れるか。


まず、日常使いするノートパソコンにLinuxを入れる気にはなれなかった。デスクトップで使うのとは全く話が違う。ノートパソコンだからWi-Fiに接続しないといけないし、特に大学のWi-Fiみたいなややこしい設定が必要なアクセスポイントが厄介そうだし、その他にも画面をプロジェクターに映したりディスプレイの明るさを設定したりバッテリーの管理をしたりしないといけない。サブのノートパソコンならチャレンジしてもいいが、プライマリのやつでやるのは正直怖い。

Windowsも却下された。ダウンロードフォルダの画像をfindコマンドで検索してopenコマンドでプレビュー.appを起動するような作業を日常的に行っている人間にとって、Windowsの部分とサブシステムのLinuxが分離されている状態は望ましくない。CLIでの検索だけなら/mnt/c以下を参照すればいいのだが……

そういうわけで、結局今まで通りMacを使い続けるのが一番という結論に至った。慣れって大きいし。


Macへの文句でありがちなDocker問題だが、個人で使う分はOrbStackでいいしDocker Desktopも最近は改善されているし(virtiofsが偉い)、そこまで気にすることないかなと思っている。

GNU/LinuxとBSD系列でコマンドが非互換で苦しいという人もTwitterとかでけっこう見るんだけど、最悪coreutils使えばいいので問題ないと判断した。というか今までずっとMac使ってて困ったことがない。まあ、ソフトウェア開発の中で「そこそこの機能のあるシェルスクリプトをLinuxとMacの両方でちゃんと動くよう書いてください」と言われると†POSIX原理主義†もどきをやる羽目になってちょっと苦しいけども。

ハードウェア

初めにThinkPadとかSurfaceとか買ってたら別のルートもあったのかもしれないが、ぶっちゃけMacBook Airのトラックパッドから離れられる気がしない。なんならマウスでデスクトップLinuxを使っていてもトラックパッド欲しくなるときは結構ある。

価格

Windowsのノートパソコンはローエンドなら当然かなり安いんだけど、ソフトウェア開発のために必要なスペックとか考えたら結局Macとそこまで大差があるわけではない、気がする。MacBook Proは確かにお高めだけど、MacBook Airは意外と良心的だし。当時はギリギリ値上げ前だったということも大きい。


購入・感想

13インチのMacBook Airを公式ストアで買った。カスタマイズはほとんどやっていないが、USキーボードにしたのと、メモリを一応16GBに増設した*2。ストレージは7年間使って256GBでも結構余裕だったのでそのまま。

7年も経っているから当たり前だが、何もかもが変わっててびっくりした。CPUのスペックも上がってたし*3、ディスプレイの解像度も高くなっていた(人生初Retinaディスプレイ)。今はローエンドのスマホもDevice Pixel Ratioが1より大きくて当然みたいな時代だから、自分だけ取り残されていただけの話ではあるのだが。

1年ほど使っているが、今のところハード面にもソフト面にも文句はない。というか不満があったら初代MacBook Airのときに噴出してたと思う。





「生きることは書くこと」なんて言うと少々かっこつけ感が出るが、私の人生の95%くらいは「読む」と「書く」から構成されているし、文章にしろソフトウェアにしろ読み書きの90%はノートパソコンが担っているわけで*4、このMacBook Airは相棒も同然だ。毎日ベッドで添い寝してるし*5

やっていきましょう。

*1:こういうことしてるから給湯器の不調を3年半放置するんだぞ、お前……

*2:前のMacBook Airは増設して8GBだったので時の流れを感じる

*3:雑なベンチマークだが多量のテキストをMeCabにかける処理が数倍の速度で終わった

*4:ちゃんと机片付けてもっとデスクトップパソコン使うべきだしインターネット文章だけじゃなくて本も読むべきだという指摘は甘んじて受け付けます

*5:マジで机にパソコン置く場所がないんだよ……そのうち破壊しそうで怖いから机の上をどうにか片付けたい……50cm級の本の山が2つあって本棚の空きもなく詰んでるんですが……