天才クールスレンダー美少女になりたい

チラシの表(なぜなら私はチラシの表にも印刷の上からメモを書くため)

お手製質問箱を開設した

質問箱を開設した。



……Googleフォームで。

forms.gle


動機

最近、ブログの更新が滞っている。


一応、私は月に1本ブログを投稿することを目標にしている。あくまでベストエフォートだし、たくさん書く月もあるので平均して年に12記事くらい投稿できればセーフといったノリだ。そして、12月にはAdvent Calendarもあって3本書いたけれど、1月と2月には1本も投稿していない。

まあ、2月までは仕方のない部分があった。ずっと卒論(1月上旬)と院試(1月下旬〜2月上旬)と学期末レポート(1月下旬)に追われていて、どれか1つでもミスった瞬間に留年が確定するような状況だったからだ。むしろ12月に3本も書いていることの方が異常かもしれない。

しかし、2月中旬に院試の合格が決まって以降の自分の怠惰っぷりは全く擁護できたものではない。サークルの合同誌に寄稿した評論の再録で3月分のノルマは一応果たしたのだが、これは過去の遺産を食い潰しているだけだ。

なぜこうなったかは半ば自明で、「ちゃんとした」記事じゃないと投稿してはいけないという感覚が自分にあるせいだ。たまに書く一発ネタのような記事すら1500字はある。もっと気軽に書けるようにしたいし、本当は毎週1記事くらいは書きたい。しかし、300字くらいの短文記事を多数投稿するのは長年続けているブログ運用に反する。相互に関係のない短文をいくつか集めて「今週の雑文まとめ」のような形で投稿することも考えたが、それは私が1つの記事で許容できる「全体の脈絡のなさ」の度合いの下限を余裕で突破してしまうので、やりたくない*1

そもそもこういう「1つの記事として構成がある程度ちゃんとしてる文章しか投稿したくない」という感情が私のブログの更新を阻害しているのは明らかなのだが、ブログを始めて7年も経ってしまうとスタイルというのはそう簡単に変えられない。雑で高頻度な更新を目的にブログの分館を開設することも考えたが、それだけの理由で書く媒体を分散させるのは望ましくないと感じる。本当に困った。


今までの話とは全く別の話として、最近身近なクラスタの1つでマシュマロ(webサービス)が流行っていて、自分も類似サービスを始めるかどうか検討したことがある。結局やらなかったのだが。

marshmallow-qa.com

理由の1つは、サービスのコンセプトが私の欲求とあまりマッチしていなかったということだ。投げられたメッセージや質問にリプライをぽんぽん返していくよりは、せっかくもらった質問に腰を据えて答えたかった。

古のask.fmから質問箱やマシュマロに至るまで、匿名メッセージとその返信をセットにするサービスは気軽な揮発性のやり取りに最適化されている。これはUIのレベルでも明らかで、たとえば質問や回答の一覧が見れなかったり、存在はしても一覧性に欠けたり猛烈に使いづらかったりする。もちろん検索機能なんかない。せっかく気合を入れて返信を書いてもSNSのタイムラインにしばらく浮かんだ後に流れていくだけというのは寂しい。

その点、「質問を受け付けてブログで回答する」という方式は私の目的に非常に適している。そもそもブログはSNS的でない「遅いインターネット」を象徴する媒体だ。ブログに書いた文章は蒸発しない。私が利用しているはてなブログには検索機能があるし、「読者になる」機能やRSSフィードなどで更新通知を受け取ることができる。ああ、ブログってなんと素晴らしい媒体なんだろう!

ちなみに、この方式は私がゼロから考えたものではない。私が直接参考にしたのはLW(id:saize_lw)氏だし、そもそもブログで質問に答えるという行為自体は割と広く行われている気がする。それに、YouTubeのマシュマロ回答配信(あるいは動画)だって媒体が全く違うだけで割と似た行為ではないか。

saize-lw.hatenablog.com

さらに、質問のブログ回答方式はブログのネタ切れ問題を解決しうる。質問とその返答というテーマが全体で一貫しているから「雑文まとめ」ほど雑多な印象にはならないし、一定以上のペースで質問が来ると仮定すれば返信だけでブログを定期更新できる。もちろん普通の記事も書くべきだが、何も書かずにサボるよりはマシだ。

さて、質問を受け付けてブログに回答を書くことにした場合、質問を受け付けるのに使うサービスはもはや質問サービスでなくてもいい。実際前述のLW氏はお題箱を使っていた。私は結局Googleフォームにした。理由は単純で、回答を管理するのが他サービスより簡単そうだからだ。回答の一覧を表形式で見られるし、GASのおかげで「回答をDiscordに通知したい」といった要求も満たせる。まあ、「データを人質に取られる」状況なら最初のサービス選定を慎重に行う必要があるけれど、質問を受け付けるだけなら後からどうにでもなるだろう。回答はブログに書くし、最悪エクスポートできる。

Googleフォームで質問を受け付けてブログに回答することにより私が得られるメリットはさらに1つある。送られてくるメッセージを私が望む方向に「制御」しやすいということだ。

私は質問を受け付けてそれにちゃんと(必要ならばそれなりに長文で)答えたいのであって、大喜利をしたいわけではないし、送られてくるネタツイにコメントをしたいわけではない(そういうのは自分のアカウントで呟いてください)。正確に言うと、少量(2〜3割くらい)なら大喜利でもネタツイでも別に問題ないのだが、大半がそういうのになってしまうと少し困る。

「そんなのフォロワー層の問題で自分じゃどうにもならなくない?」という指摘は半分くらい正しいが、フォロワーに向けて言語的あるいは非言語的な「お願い」をする程度のことは可能だ。実際、他の人と違うサービスを使って他の人と違う形式で回答することにより、マシュマロや質問箱などのサービスの「磁場」から脱出して「遅いインターネット」を実現できる、気がする。

さらに、これは非常に些細な話だが、返信に困るタイプのメッセージが来たときの選択肢が増えるという副作用もある。普通のQ&Aサービスであれば無視するか無理にコメントを捻り出して回答するしかないが、ブログでは返信せずただ無言で並べることもできる。ツッコミを入れることで輝くネタツイもあるが、そうでない文章はタイムラインのようにただ並んでいるのが一番面白いはずだ。持続可能なインターネットのためにも、もらったものは無駄にせず最大限活用したい。もちろんこれは真に面白くなければ無言で晒すという意味でもある






そういうわけで、質問をお待ちしております。

forms.gle

*1:私がそういう記事をこのブログに投稿したくないという意味であり、読む分には「雑文まとめ」も大好きだ