天才クールスレンダー美少女になりたい

チラシの表(なぜなら私はチラシの表にも印刷の上からメモを書くため)

NDCの各分類から1冊ずつ選び、偏りがないブックリスト(100冊)を作ってみた【後編】

前回のあらすじ

yuyusuki.hatenablog.com

「分野の偏りがないブックリスト」を作るべく、NDC(日本十進分類法)の分類1つにつき1冊を選ぶ誰得企画を始めてしまったふぁぼん。自分の全く知らない分野の本を1冊選ぶという意味不明な行為、その苦行を積み重ねた果てに見えるものとは——


前編から1ヶ月半以上空いてしまった。期末レポートとコミケに忙殺され死んでいたという理由は一応あるが……
楽しみにしてくれていた人(いるのか?)には本当に長らくお待たせして申し訳ないと言うほかない。



さて、前回は00から49まで終わったので、次は50だ。

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ドイツ語学習日記 1〜10日目

最近気付いたのだが、私はどうやら文学部の西洋史学専修というところにいるらしい。学部学科の選択にはそれはもういろんなドラマがあったのだが(ない)、最近ようやく史学徒としての自覚が出てきつつある。

それで、どうも最近「いくらソ連史とはいえ西洋史やるならドイツ語読めた方がよくね?」ということに気付き始めた。指導教官(予定)も「ドイツ語やらんとなあ」って言ってたし。


やるか〜〜〜〜〜

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NDCの各分類から1冊ずつ選び、偏りがないブックリスト(100冊)を作ってみた【前編】

はじめに

今年もついに、大学生協事業連合謹製のブックリスト「大学生のための100人100冊」がバズって絶賛されたり猛批判されたりする季節がやってきた。

https://www.univ.coop/pamph/pdf/book-100.pdf


まあ、選書がいいとか悪いとか、衒学的だとか、衒学的で大二病だとして何が悪いのだとか、相対性理論の元の論文を読む意味全然ないだろとか、分野が偏りすぎだろとか、論理哲学論考の原著はさすがに読ませる気ないだろとか、まあいろんな意見が出て当然だとは思う。

(量子力学などと違って、特殊相対性理論は元の論文を読んでも害はない気がする。自然科学と原文/古典主義は相容れないという事実を選者がちゃんと理解しているかは怪しいが、それはそれとして「古典*1! 天才の論文! 原著! 簡潔な説明! カッコイイ!」みたいな素朴な感情は否定しても仕方がないし、自然科学の理論を学ぶというよりアインシュタイン推しのドルオタみたいな気分で読むならいいんじゃないかな。自然科学の王道からしたらミーハーだけど、物理学を真面目にやる必要がないならミーハー上等だし、真面目にやる必要があるなら別途教科書を読めばいいというだけの話だ)



選書についての文句はともかく、分野の偏りについては「ブックリストって、どうしても偏りが出るもんじゃない?」という気持ちがある。

逆に、どうやったら偏りなく100冊選べるだろうか。いい感じに諸分野から同数ずつ、そんなことが可能なのだろうか。第一、それだとあまりにアカデミックな内容に偏るんじゃ?


100冊……100冊……100分野から1冊ずつ……10^2分野……


日本十進分類法 第2次区分表


おっと。こんなところに、世の中の本を100種類に分類したイケてる感じの分類表が落ちていた。その名も「日本十進分類法」、通称NDC。
図書館に行くオタクには説明不要だと思うが、行かなくても別に「世の中の本を段階的に分類する方法」という認識で全く問題ない。
第2次区分までの分類だとちょうど100に分類されることになる。



「日本十進分類法」のWikipedia記事を読んでいたら「分類記号の上の分類構造と論理的な分類構造は一致しない」とか怖いことが書いてたけど、無視です無視。確かに、植物学と医学というスケールの全然違う分野が同列に並んでいるのは「各分野を公平に扱う」という趣旨的にやや問題含みだが、そこに突っ込むとこの記事が最初から終わるので。できれば自分の知らない分野が不均衡項目、自分の知ってる分野が縮約項目だと嬉しいのだが……まあ、そう上手くはいかないだろうなあ。





なんとなく地獄が見えている気もするが、レッツゴー。


ちなみに、分類の詳細は下記のサイトを参照した。10版(最新版)ってちゃんと書いてるから安心。

www.asahi-net.or.jp


具体的な本の分類は、基本的に国立国会図書館のものを参照した。図書館によってどう分類するか判断が分かれることがあるが、そういうときは国立国会図書館という権威に服従する運用。

*1:当たり前だが古典力学と量子力学の話ではない

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麻婆豆腐の作り方(怠惰編)

私は普段、「冷凍うどん2玉(400g)と生卵と冷凍唐揚げ2個」「ドライフルーツを少量入れたマイグラと牛乳、ソーセージとバナナ」「アルフォート4個とマックスバリュのドーナツ/バームクーヘン1個」「袋ラーメン」みたいな食事を1日2〜3食で回しているのですが(たぶん摂取カロリーの6割くらい冷凍うどん由来)、そういう修行僧風の食事ばかりだと少し飽きてしまいます。

そこで、私はたまに一念発起して、鶏肉や豚肉のこま切れなどを100g80円〜100円くらいで500g〜1kgとか調達して、もやしとかも大量に買って、数日間プロテインもやしフェスティバルを執り行うようにしています。キムチ鍋/火鍋、回鍋肉、コチュジャン炒め、豚キムチ、親子丼もどき、エトセトラエトセトラ。食費節約と食の楽しみの両方を達成できる完璧プランです。フェスティバルを万全に楽しむための秘訣ですが、もやしは豪勢に投入しましょう。

そういうときはフェスティバルなのでちゃんと白米を炊くのですが、いちいち冷凍したりも面倒なので、いつも10kg3000円の格安無洗米3合と押し麦0.5合を炊いて、24時間以内に2回の食事で食べ切るようにしています。1回に2合くらいは余裕です。そういうわけで2〜3ヶ月に1回くらい、米10kgを背負ってスーパーから家まで2km歩くエクストリームスポーツが開催されます。エントリーナンバー1、ふぁぼん。参加者は以上です。メトロの往復約350円を躊躇なく支払えるようなリッチになりたい今日この頃。



さて、無味乾燥な日々を彩ってくれるプロテインもやしフェスティバルに欠かせないのは肉です。しかし、安めの肉って案外なくて、家から1.5km〜2km離れたスーパーに行くか、大学から2km離れたスーパーに行くか、朝一番の近所のまいばすけっとで3割引きシールが貼られた消費期限本日の肉を買いに行くかしないと手に入りません。これが実にダルい。一番楽に見えるのは2kmも歩かなくていい「まいばすけっと」調達ルートですが、朝一番に起きて外に出る気力があって買い出しの余裕がある日、まずありません。朝から大学に行く日は買い出しする時間がなく、大学がない日は外に出たくない。午後から大学に行く日は朝に起きない。本当は3割引きシールなしでも100g100円ちょいなら全然高くはないのですが、私のゴーストが「朝に行けばもっと安かったのに……」と囁くので、十円単位で食費をケチりたがる私は一生買えません。詰みです。


……本当に詰みでしょうか。いえ、まだ諦める必要はありません。そういうとき、私は麻婆豆腐を作ります。木綿豆腐は近所のまいばすけっとで常時300g30円くらいで売っていますし、麻婆豆腐の素は西友に行ったときにアルフォートやマイグラとセットでまとめ買いしています。





そういうわけで、麻婆豆腐RTAふぁぼんチャートをご紹介します。レギュレーションは「きれいに完食」「洗い物と食費を最小限に」です。

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【全文公開】東大生猪瀬舞概念【#FindOurStars vol.1】

この記事は、同人誌『#FindOurStars vol. 1』に寄稿した記事のweb再録です。当該同人誌の公開猶予期間(1年間)が過ぎたため、自ブログで公開します。


ブログ向けに書式等は整えていますが、本文は一切編集していません。今の状況に合わせて記述を更新したりも一切していないので、2021年6月に書かれた文章ということを念頭に読んでいただければ幸いです。
当時の私は理科一類に所属していて、理系の必修と最後のチキンレース死闘を繰り広げながら文転の決意を叫んだりしていたのです。もはや隔世の感があります。


たった1年前の文章なのに、今読むとテンションがいろいろ違いすぎて「ウッ……」となるところもあるのですが、あるがままを受け入れ、諦めて無編集で投稿します。今の視点で痛かろうが拙かろうが、いろんな意味で転機になった思い出深い文章なので。これそのまんま上げて大丈夫かなあ……



なお、記事内で言及のあるhaxibami先生のSS「#地理は地学」は、今のところ公開されていません。公開され次第リンクを追記します。
どうしても今すぐ読みたい場合、残部は少ないですが通販などで『#FindOurStars vol.1』を買うか、あるいは国会図書館でご覧ください。関西館と東京本館の両方に置いてあります。めちゃくちゃいい小説なので……



utkiraracircle.github.io

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1182458www.melonbooks.co.jp


関連記事:

yuyusuki.hatenablog.com


続刊のvol.2には、竹麻呂さんによる「都市工学徒猪瀬舞概念」が載っています。この記事で扱った内容のうち、都市工学(科)にフォーカスした論考となっています。
vol.2には私もナナチカでミステリを書いて寄稿しました。よろしければ『#FindOurStars vol.2』もお買い求めください。例に漏れず、国会図書館にもあります。

blog.takemaro.com

yuyusuki.hatenablog.com

utkiraracircle.github.io

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1193339www.melonbooks.co.jp

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TSG LIVE! 8 ライブCTF参加記

要約

五月祭(東大の学祭の1つ)の企画であるTSG LIVE! 8のライブCTFに赤チームの一員として参加し、椅子を温めて終わりました。

www.youtube.com

前回のライブCTF参加記(だいぶコピペしました)

yuyusuki.hatenablog.com

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zer0pts CTF 2022 writeup

沖縄——本土から海と島々で隔てられた先にある、南の海に浮かぶ島。
その島を走る路線バスに揺られながら、私は溜息をついた。

路線バスは好きだが、得意ではない。すぐ酔ってしまうから。

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