前回のあらすじ
「分野の偏りがないブックリスト」を作るべく、NDC(日本十進分類法)の分類1つにつき1冊を選ぶ誰得企画を始めてしまったふぁぼん。自分の全く知らない分野の本を1冊選ぶという意味不明な行為、その苦行を積み重ねた果てに見えるものとは——
前編から1ヶ月半以上空いてしまった。期末レポートとコミケに忙殺され死んでいたという理由は一応あるが……
楽しみにしてくれていた人(いるのか?)には本当に長らくお待たせして申し訳ないと言うほかない。
さて、前回は00から49まで終わったので、次は50だ。
- 前回のあらすじ
- 5 (技術、工学)
- 6 (産業)
- 7 (芸術、美術)
- 8 (言語)
- 9 (文学)
- まとめ
- 分野の偏りがないブックリスト100冊(真)
- 感想
5 (技術、工学)
うーん、技術と呼べるものはソフトウェアしか分からない。そしてソフトウェアエンジニアリングは007だ。詰み。
50 (技術、工学)
この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた (ルイス・ダートネル)
NDC: 500
仮に、今の文明が一度滅亡してしまったとする。もしそうなっとして、文明は再度同じところまで復活できるだろうか。
おそらく、全く同じようにはできない。産業革命の前までは辿り着けるだろうが、手頃に掘れる天然資源など現存しないからだ。現代の天然資源採掘は高度な技術と莫大なエネルギーを必要としている。エネルギー源を確保するために必要なエネルギーが足りない。
これを、私は個人的にソフトウェアの「コンパイラをコンパイルするコンパイラがない」問題になぞらえて、「文明ブートストラップ問題」と呼んでいる。
なら、文明再興は不可能なのだろうか。否。文明が崩壊したとしても、科学の探求をいちいちゼロからやり直してやる義理はない。現代の知識を厳選して保持しておけば、その知識で文明発展の経路をショートカットできる。たとえば、「大崩壊」の次の日からいきなり再生可能エネルギーで電気文明を最小限再起動させることだって可能なはず。
……というオタクの妄想にめちゃくちゃ真面目に取り組んだ本。SFオタクなら絶対読んでおいた方がいい。SFオタクじゃなくても技術とかに興味があるなら読もう。異世界転生で現代チートを夢見るオタクにも割とオススメ。
エネルギー問題だけじゃなくて、化学とか医学とかの話もあるぞ。
51 (建設工学、土木工学)
わがんね〜〜〜
52 (建築学)
53 (機械工学、原子力工学)
もう鉄道図鑑でいい?
54 (電気工学)
電子工作なんもわからん。ずっとソフトウェアの世界に引きこもってここまで来た。
55 (海洋工学、船舶工学、兵器、軍事工学)
こっちの「軍事」は工学方面のやつらしい。もうミリタリの図鑑でいいんじゃないかな
核兵器 (多田将)
NDC: 559.7
多田先生は日本が世界に誇るKEK(高エネルギー加速器研究機構)の人だけあって、核物理学について相当しっかり書かれてるらしい(私は未読)。余談だが、KEKという略称はKou Enerugii Kasokuki Kenkyū Kikōというローマ字に由来する。さて略する前の名前はなんだろうと思って調べたら日本語のローマ字転写と知って腰を抜かした記憶がある。
前編で物理学(42x)のときに科学史の本を出したから、それとの釣り合いを考えて割とガチめの物理学の本を選んでみた。
一応、もうちょいゆるめの本も探したところ、バリー・パーカー『戦争の物理学』なる本を発見した。評判は知らないけど、面白そうではある。
56 (金属工学、鉱山工学)
助けて。
砂と人類: いかにして砂が文明を変容させたか
NDC: 569.8
鉱物が文明を支えているという実感は普通あるだろうけど、砂となるとイメージが湧かない人も多いのではないか。なにしろ、私だってそうだ。
だからこそ、この本が面白そうだと感じるのだが。
ちなみに、類似のテーマを扱った新書に『砂戦争: 知られざる資源争奪戦』という本があった。どんな感じかは知らないが、一応。
57 (化学工業)
化学なんだからなんとかなるだろうと思ってたら、思いついた「化学と工業」みたいな本がことごとくここ以外に分類されてて発狂した。
こういうときのブルーバックス! と思い「ブルーバックス 工業化学」などと検索したが、出てきた本もここ以外に分類されていた。狂う。
58 (製造工業)
59 (家政学、生活科学)
世の料理本とか育児本とかが全部ここに該当するせいで、選択肢がめちゃくちゃ増えて楽ではある。1冊選べと言われるとちょっと困るけど。
『Cooking for Geeks』を挙げようかと思ったが、国立国会図書館では食品科学(498.51)に分類されていた。憤怒。他の図書館ではだいたい料理に分類されてたのに。確かに食品科学も扱われてるけどあくまで料理本だろ常考。(「常考」って2022年だと死語だよな、たぶん)
6 (産業)
前半の農林水産業ゾーンがしんどそう……私が第一次産業について知ってることってほぼゼロなので……
60 (産業)
2桁目が0の分類は割とゴミ箱分類群みたいな感じだから、毎回困ってる気がする。四季報とかデータブックとかでいい?
61 (農業)
なんもわからんね。
草の根の中国: 村落ガバナンスと資源循環 (田原 史起)
NDC: 611.9222
農業と聞いて先に中国の農村の本が出てくるのは逆張りどころの騒ぎじゃない。実際には逆で、中国社会論みたいな本を探してたときに思い出したので調べてみたらこの枠だったのだが。
正直農業とか一切分からないし、助かった。
62 (園芸、造園)
園芸のガイドブックとか載せればいいの?
63 (蚕糸業)
蚕糸業が農業とかから独立してるのはかなり歴史を感じる。
蚕: 絹糸を吐く虫と日本人 (畑中 章宏)
NDC: 632.1
蚕の民俗学らしい。へー。
確かに、今はともかく昔は日本人にとって蚕はとても身近な存在だったはずで、そういうものの名残があちこちに残っているのは不思議じゃない。
64 (畜産業、獣医学)
イギリス肉食革命: 胃袋から生まれた近代 (越智 敏之)
NDC: 642.33
家畜の動物学・家畜の世界史みたいな本はけっこうあるし(それこそ『銃・病原菌・鉄』とか)、いろいろ探してみると面白いと思う。知らんけど。
どうでもいいけど『サピエンス全史』とか『銃・病原菌・鉄』とかを各分野に強いオタクを集めてボコボコにする会をやりたい。
もちろん、大きな構造・ストーリーを提示する試みに対するリスペクトを忘れないというのが前提条件。
67 (商業)
商業……商業かあ……
68 (運輸、交通、観光事業)
コンテナ物語: 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版 (マルク・レビンソン)
NDC: 681.6
世界の物流を一変させたコロンブスの卵、コンテナ。この発明は、近代以降に工業をはじめとする各種産業の姿をまるっきり変えてしまった恐るべき概念、すなわち「規格化」の物流分野における適用といえる。その威力は他の革命に勝るとも劣らず、流通の爆発的な効率化は社会すら変革してしまった。そんな20世紀を代表する大発明を特集した本。
以上、この本を読んだことがない人間がお送りしました。これこそ「読んでいない本について堂々と語る方法」である。
7 (芸術、美術)
絶望ゾーン、再び。マジで美術とか芸術とか何も分からないんだが、どうすればいい?
70 (芸術、美術)
いちばん親切な西洋美術史 (川口 清香、池上 英洋、荒井 咲紀)
NDC: 702.3
これは割と最近の話だが、知り合いのオタクに誘われて美術館に行った。抽象画とかダダイスムとかピカソとかではなく印象派の展覧会だったので、まだ素人なりに「きれいだな〜」という感想を得ることはできてギリギリ助かったのだが、せめて積んでいる「アメイジング・グレイス」くらいはやっておけばよかったと思ったのも事実だった。アメグレとサクラノ詩で美術を学び、すばひびでウィトゲンシュタイン哲学に触れ、ニューリンで物理学を学ぶエロゲーマーの鑑
というわけで、せっかくだし最低限の知識くらいは入れておきたいという気持ちはある。
71 (彫刻、オブジェ)
オイオイオイ、絵画はともかく彫刻はマジで本の探し方すら分からんが。
72 (絵画、書、書道)
絵画とか書道の本を選んでもいいのだが、なんとここの分類には漫画も入る。小説もそうだけど、漫画を1冊も入れないのは偏りという点でよろしくないだろう。書道に関する本がなくても許されるかもしれないが、漫画が1冊もないのはおそらく許されない。
つまり、大量のおもしろ漫画から1冊、選ばなければならない。
オイオイオイ、無理があるだろ。漫画だけでも最低5冊くらいは欲しいって。欲を言えば20冊くらい。
星屑テレパス 1 (大熊 らすこ)
NDC: 726.1
ストイックで誇り高きエンジニア少女こと雷門瞬さんを、どうか……
3巻範囲も急加速してるから、3巻が出る前に読むんだ。王道ガールミーツガールで仲間同士のすれ違いをやらないなんて嘘だからね。
普通に全然枠が足りないので、私が書いたきらら漫画布教記事を読んでくれ。定番のメジャーどころを削って今「キてる」作品を多めに入れたから。挙げた作品の半分くらい読めてないという最悪な告白をしつつ。
この記事には入れてないけど『またぞろ。』『ホレンテ島の魔法使い』『ぎんしお少々』あたりもオタクがみんな推してる作品だったりする。後ろの2つは2巻で完結しちゃったけど……
あと『紡ぐ乙女と大正の月』の3巻が8月末だからマジで見逃すな。
京大生どころか京都の学生ですらないのに艦これサークルに入って、あまつさえきらら作品の布教記事を書くって本当に何なんだろうね。
73 (版画、印章、篆刻、印譜)
助けてくれ。浮世絵って版画じゃないのかよ。
ものと人間の文化史 178 はんこ (久米 雅雄)
NDC: 739.02
今まで全体的に西洋に偏ってるので、東洋もね。
まあ、目次を見る限り、やや論争的な本かもしれないが。特に古代の考古学は論争が激しくて、こういうところで紹介して大丈夫なのか分からないがち。
74 (写真、印刷)
『ぎんしお少々』でいい?
明るい部屋: 写真についての覚書 (ロラン・バルト)
NDC: 740.1
ぎんしお少々の副読本らしいので。
周囲になぜか写真のオタクが多いくせして自分はなんもわからんし、ちょっと勉強しておくべきな気がするね。
「明るい部屋」というのはcamera obscura(暗い部屋)との対比になっているなあ。さしづめcamera lūcidaといったところか。(実際にそういう名前の光学器械があるっぽい)
75 (工芸)
工芸って何、工芸って。
……デザインもここに入るのか。それでいいの?
76 (音楽、舞踏、バレエ)
音楽なんてアニソンとエロゲソングと旧ソ連の歌と軍歌しか分からん。おしまいの教養。
77 (演劇、映画、大衆芸能)
大衆芸能ってオタクコンテンツも入るのか。ヤッター
78 (スポーツ、体育)
知らね〜〜〜〜
マジでスポーツ興味なさすぎて草。超マイナーなスポーツの本でも選ぶか。
フライングディスクをやってみよう: アルティメットの基礎と応用 増補版 (James Studarus)
NDC: 786
アルティメット(フライングディスク競技の一種)、高校のときの体育でやった競技で一番好きだったかもしれない。
8 (言語)
ここまで来れば後は楽だ。私は言語のオタクなので。
とはいえ、さすがにニューエクスプレスプラスを10冊並べられても困るだろうし、そこはオタクの加減の見せどころである。でもやっぱり、この分類だとどうしても語学に偏っちゃうよね……
80 (言語)
ここの枠は言語学とかが良さそう。
言語類型論入門: 言語の普遍性と多様性 (リンゼイ J.ウェイリー)
NDC: 801.5
私は言語のオタクではあるけれど、特に言語類型論のオタクである。いやもちろん他のジャンル、たとえば歴史/比較言語学とかも好きなんだけど、ぜんぜん分からんので。もっと抽象的な言語学(特に文法理論)になるとあまり興味を持てない。認知言語学は興味はあるものの分からん。
というわけで、言語類型論をプッシュしていきたいね。「人間の言語めっちゃいろいろあるやん、バカおもろい」って気持ちを体験するのが何よりも好きなんだよ。まあリンゼイちゃんと読んでないけど
ちなみに、ここでは選ばなかったけど『ビジュアル音声学』はマジでオススメ。言語学にとどまらない音声学を学べる。
あとは……言語学全体の入門なら……イマドキはどういう教科書使うのがいいんすかね、私が知ってるのはフロムキンくらいしかないけれど。
なお、ソシュールとかはどっちかというと哲学だから、言語哲学に興味があるならオススメ。一応チョムスキーとかに影響は与えてるらしいけど、いわゆる「言語学」をやりたいならチョムスキーでええやんけとなるし。
81 (日本語)
日本語学なんもわからんけど。
明解方言学辞典 (木部 暢子 編)
NDC: 818.033
dictionary.sanseido-publ.co.jp
「辞典」と名のつくものを挙げるのはさすがに……という気持ちもあるが、まあ辞書的な利用だけでなく通読することも想定されているっぽいし、いいか。
よくわからんけど、これをとりあえず読んどけば最低限の方言学の知識がつくんじゃないだろうか。方言に関する怪しい言説に引っ掛からなくなる……かもしれない。(責任は負わない)
82 (中国語、その他の東洋の諸言語)
助けて、中国語もなんもわからん。アジアの言語も分からん。
中国漢字学講義 (裘 錫圭)
NDC: 821.2
うちのTLには「世に出ている『漢字の成り立ち』本はトンデモばかり、権威のある漢和辞典ですら例外じゃない」というコンセンサスがあるのだが、じゃあ学問的にまっとうな字源研究ってどういうのだよ、何を読めばいいんだよ……となると正直わからん、みたいな現状があって。一般人(もちろんうちのTLだから平均より遥かに学問への興味が強い)はそこを知りたがっているけれど、まともに理解していそうな人々はどうも一般人向けのアウトリーチにあまり興味がなさそうで(まあ「そんな暇があったら研究したい」というのは自然な感情だよね)。結局、誰も悪くないはずなのに誰も幸せにならないし問題意識を持つ人はいるのに誰も状況を改善できない、最悪の状態になっている。
……というのが私の印象だったのだが、実際にはまともな文献ってあるとこには転がってるもので、どちらかというと問題はその存在が知られていないことだ。
もし文献が日本語じゃない論文等しかなかったら、初心者にはどうしようもないし、じゃあ専門家が日本語の本を書こうにも本って簡単に書けるものじゃないし……となるが、幸いにもそういう状況ではない。
本があるなら「漢字学に興味があるなら、これを読んでくれ」ができる。
というわけで、漢字学(文字学)の定評ある教科書を紹介したい。私自身は完全に素人なので、親交のある漢字学・中国語音韻学などのオタク経由ということになるが。
この『中国漢字学講義』は『文字学概要』という歴史ある本を翻訳したもので、原著は40年経っても改訂されつつスタンダードな教科書として読み続けられている息の長い本らしい。すげー(小並感)
……ま、私はまだ読んだことないんだけど!
83 (英語)
「活用と屈折をほぼ失ったせいで印欧語王国を追放されたけど、新天地で無双しています 〜いまさら呼び戻したってもう遅い〜」(民明ラノベ文庫)
改訂新版 初級英語音声学 (竹林 滋、斎藤 弘子、清水 あつ子)
NDC: 831.1
さっき音声学の本を挙げなかったので、ここで挙げておく。私自身、英語はマジで苦手なのでアレ。ロシア語の方がまだ得意まである(もちろん分野による)。
84 (ドイツ語、その他のゲルマン諸語)
アー ドイツ語やらなきゃ……
85 (フランス語、プロバンス語)
プロヴァンス語だけ特別扱いなの、謎。
世界一簡単なフランス語の本: すぐに読める、読めれば話せる、話せば解る! (中条 省平)
NDC: 850
世界一簡単らしい。正直めちゃくちゃ怪しいと思ったけど(幻冬舎にいい印象ないし)、筆者を見る感じまともっぽいので。あとFFの信頼可能オタクがレビューしてたので……
86 (スペイン語、ポルトガル語)
マジでわからんとこ来たな。GeoGuessrのためにポルトガル語とスペイン語の区別は勉強したけど、それ以外は全然知らん。
87 (イタリア語、その他のロマンス諸語)
ラテン語がここに入らないの、マジかよという気持ちになる。
88 (ロシア語、その他のスラブ諸語)
一応「専門」だからこそ、どれを選べばいいか迷う。ロシア語の知識がない人に『ロシア語史』とか渡しても困るだろうし(ロシア語の文法史・音韻史などに興味があるなら必読だとは思うが)。
9 (文学)
やっと小説を出せる。
90 (文学)
文学理論講義: 新しいスタンダード (ピーター・バリー)
NDC: 901
(文学理論って)何なんすかねこれ プロデューサーさんは何だと思います?
- 「意味はあるのか?」
- 「とりあえず楽しそうだ」
- 「テレビで見た何か」
91 (日本文学)
いや日本文学から1冊だけって無理ゲーすぎ。古典も純文学もエンタメもラノベも全部まとめて1冊でしょ? それはさすがに無理だって。
92 (中国文学、その他の東洋文学)
マジで分からんとこ来たな。……と思ったけどSFとかミステリとかがあるじゃん。やったー!
93 (英米文学)
英米文学と言われても……このままだとマジでSFとミステリしか残らんぞ、これ。
プロジェクト・ヘイル・メアリー (アンディ・ウィアー)
NDC: 933.7
www.hayakawa-online.co.jp
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グレッグ・イーガンとアンディ・ウィアーとアガサ・クリスティでさんざん悩み、アンディ・ウィアーの中でもあえて『火星の人』にするかブームに乗って『プロジェクト・ヘイル・メアリー』にするか、めちゃくちゃ悩んだ。まあ『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は普通に未読なんだけど。
ちなみに、イーガンなら短編集、たとえば『祈りの海』とかがオススメ。長編は……なんかめちゃくちゃ難しくてよくわからん。
クリスティなら『オリエント急行の殺人』『そして誰もいなくなった』『ABC殺人事件』、あと先に読んどかないとネタバレ食らいがち枠で『アクロイド殺人事件』も。これは個人的な感想だが、クリスティ作品は軽くミステリを読んでミステリのお約束に触れてからの方が楽しめる気がする。
94 (ドイツ文学、その他のゲルマン文学)
いやマジで知らんのだが。
95 (フランス文学、プロバンス文学)
フランス文学と言われてプルーストしか思い出せなかったので軽く死ねますね。そのプルーストだってエロゲと関連してたから覚えてただけだし。(TRUMPLEの「失われた未来を求めて」とプルーストの『失われた時を求めて』の話。ところで、われめてはそろそろやらなければならないなあ)
96 (スペイン文学、ポルトガル文学)
ドン・キホーテくらいしかマジで思いつかんのだが。『誰がために鐘は鳴る』はスペインが舞台とはいえアメリカ文学だし……
……ん、南米のスペイン語作家も入るの? 入るっぽいな。
97 (イタリア文学、その他のロマンス文学)
ダンテの『神曲』しか知らん。いや、知らんと言うと嘘になるけど、それくらいしか思い出せない。言われたら「あーアレか」ってなる作品も多少はあると思う。
薔薇の名前 (ウンベルト・エーコ)
NDC: 973
www.tsogen.co.jp
www.tsogen.co.jp
完全に忘れてた。確か『読んでいない本について堂々と語る方法』でも言及されてた気がするようなしないような。
まとめ
というわけで、日本十進分類法の各分類から1冊ずつ本を選ぶという気の狂った企画もようやく終了。
- 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス (結城 浩)
- 読んでいない本について堂々と語る方法 (ピエール・バイヤール)
- はじめての同人誌デザイン (木緒 なち)
- 総合百科事典ポプラディア 第三版
- 高校生のための東大授業ライブ : 学問への招待 (東京大学教養学部 編)
- ロシアの女性誌 時代を映す女たち (高柳 聡子)
- 博物館学を学ぶ 入門からプロフェッショナルへ (水藤 真)
- ベリングキャット: デジタルハンター、国家の嘘を暴く (エリオット・ヒギンズ)
- 世界がわかる比較思想史入門 (中村 隆史)
- 現代認識論入門 (上枝 美典)
- よくわかる中国思想 (湯浅 邦弘)
- 14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト (飲茶)
- 心理学・入門: 心理学はこんなに面白い 改訂版 (サトウ タツヤ、渡邊 芳之)
- 動物からの倫理学入門 (伊勢田 哲治)
- よくわかる宗教学 (櫻井 義秀、平藤 喜久子)
- 戦後史のなかの「国家神道」 (山口 輝臣 編)
- 初期仏教: ブッダの思想をたどる (馬場 紀寿)
- キリスト教入門 (山我 哲雄)
- B.C.1177 : 古代グローバル文明の崩壊 (エリック・H. クライン)
- 太平洋戦争への道 1931-1941 (半藤 一利、加藤 陽子、保阪 正康)
- 八九六四 完全版: 「天安門事件」から香港デモへ (安田 峰俊)
- 民のモラル: ホーガースと18世紀イギリス (近藤 和彦)
- 改訂新版 新書アフリカ史 (宮本 正興、松田 素二 編)
- 戦争の文化 : パールハーバー・ヒロシマ・9.11・イラク (ジョン・W.ダワー)
- 敗者の想像力: インディオのみた新世界征服 (N.ワシュテル)
- オセアニア史 (新版世界各国史 27)
- 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男 (大木 毅)
- 最長片道切符の旅 (宮脇 俊三)
- 社会科学の哲学入門 (吉田 敬)
- 民主主義対民主主義 : 多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究 (アレンド・レイプハルト)
- 法哲学入門 (長尾 龍一)
- ナチス 破壊の経済 (アダム・トゥーズ)
- 財政学の扉をひらく (高端 正幸、佐藤 滋)
- 統計データはおもしろい! : 相関図でわかる経済・文化・世相・社会情勢のウラ側 (本川 裕)
- 信頼: 社会的な複雑性の縮減メカニズム (ニクラス・ルーマン)
- 「学力」の経済学 (中室 牧子)
- 「その日暮らし」の人類学: もう一つの資本主義経済 (小川 さやか)
- 現代ロシアの軍事戦略 (小泉 悠)
- 科学的思考のレッスン (戸田山 和久)
- アルキメデス『方法』の謎を解く (斎藤 憲)
- 物理学をつくった重要な実験はいかに報告されたか (Morris Herbert Shamos)
- なぜ原子はつながるのか (竹内 敬人)
- 小惑星ハンター (渡辺 和郎)
- 雲の中では何が起こっているのか (荒木 健太郎)
- 細胞の理論生物学: ダイナミクスの視点から (金子 邦彦、澤井 哲、高木 拓明、古澤 力)
- 面白くて眠れなくなる植物学 (稲垣 栄洋)
- バッタを倒しにアフリカへ (前野 ウルド 浩太郎)
- 〈わたし〉はどこにあるのか : ガザニガ脳科学講義 (マイケル・S.ガザニガ)
- この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた (ルイス・ダートネル)
- 初めて学ぶ都市計画 第2版 (饗庭 伸、鈴木 伸治 編著)
- 森と木と建築の日本史 (海野 聡)
- ロシア宇宙開発史: 気球からヴォストークまで (冨田 信之)
- わかる!電子工作の基本100 (遠藤 敏夫)
- 核兵器 (多田将)
- 砂と人類: いかにして砂が文明を変容させたか
- ものづくりの化学が一番わかる: 身近な工業製品から化学がわかる (左巻 健男)
- ピアノの近代史: 技術革新、世界市場、日本の発展 (井上 さつき)
- 亡命ロシア料理 (ピョートル・ワイリ、アレクサンドル・ゲニス)
- 幻想と異世界への扉 産業遺産 (黒沢 永紀、前畑 洋平)
- 草の根の中国: 村落ガバナンスと資源循環 (田原 史起)
- 園芸学入門 第2版 (今西 英雄、小池 安比古 編著)
- 蚕: 絹糸を吐く虫と日本人 (畑中 章宏)
- イギリス肉食革命: 胃袋から生まれた近代 (越智 敏之)
- 熱帯の森から: 森林研究フィールドノート (渡辺 弘之)
- サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う (鈴木 智彦)
- 東大教授が教えるヤバいマーケティング (阿部 誠)
- コンテナ物語: 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版 (マルク・レビンソン)
- 通信の世紀: 情報技術と国家戦略の一五〇年史 (大野 哲弥)
- いちばん親切な西洋美術史 (川口 清香、池上 英洋、荒井 咲紀)
- 決定版 日本の仏像200 一冊ですべてがわかる! (薬師寺 君子)
- 星屑テレパス 1 (大熊 らすこ)
- ものと人間の文化史 178 はんこ (久米 雅雄)
- 明るい部屋: 写真についての覚書 (ロラン・バルト)
- 近代から現代までのデザイン史入門 (トーマス・ハウフェ)
- ソ連歌謡: 共産主義体制下の大衆音楽 (蒲生 昌明)
- エンドレスエイトの驚愕: ハルヒ@人間原理を考える (三浦 俊彦)
- フライングディスクをやってみよう: アルティメットの基礎と応用 増補版 (James Studarus)
- THE 地雷エロゲー (前田 尋之)
- 言語類型論入門: 言語の普遍性と多様性 (リンゼイ J.ウェイリー)
- 明解方言学辞典 (木部 暢子 編)
- 中国漢字学講義 (裘 錫圭)
- 改訂新版 初級英語音声学 (竹林 滋、斎藤 弘子、清水 あつ子)
- ニューエクスプレスプラス アイスランド語 (入江 浩司)
- 世界一簡単なフランス語の本: すぐに読める、読めれば話せる、話せば解る! (中条 省平)
- スペイン語の歴史 (ラファエル・ラペサ)
- ニューエクスプレスプラス ルーマニア語 (鈴木 信吾、鈴木 エレナ)
- つばさ君のウクライナ語 (黒田 龍之助)
- しっかり学ぶ初級ラテン語 (山下 太郎)
- 文学理論講義: 新しいスタンダード (ピーター・バリー)
- すべてがFになる (森博嗣)
- 円 劉慈欣短篇集 (劉慈欣)
- プロジェクト・ヘイル・メアリー (アンディ・ウィアー)
- 車輪の下 (ヘルマン・ヘッセ)
- 星の王子さま (アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)
- 伝奇集 (ホルヘ・ルイス・ボルヘス)
- 薔薇の名前 (ウンベルト・エーコ)
- 存在の耐えられない軽さ (ミラン・クンデラ)
- 食べるギリシア人: 古典文学グルメ紀行 (丹下 和彦)
あれ、2冊足りない。
……ああ、そういえば08x(叢書、全集、選集)と09x(貴重書、郷土資料、その他の特別コレクション)は選出なしにしたんだっけ。じゃあ、残り2冊を埋めないといけない。
「偏りを可能な限り少なくする」という趣旨に反しないよう、「この広い分野を1冊とか正気かよ!」ってなった分野から1冊を選ぶことにしよう。
まあ順当に小説かな。
ロスタイム 1冊目
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (渡 航)
NDC: 913.6
ラノベから1冊は欲しいなと考えたときに、私の愛好ジャンルは「恋愛、ミステリ、SF」なので、既出の後ろ2つは飛ばして恋愛ものを。
『存在の耐えられない軽さ』も恋愛小説なんだけど、さすがにちょっと違うだろという気がする。
俺ガイルっていい感じの天才クールスレンダー美少女が出てくるラノベの筆頭みたいなとこがある。オタクは読むべきっぽい。
……まあ私は全巻買って積んでるんだけど。人間は愚か……
いや主語がデカすぎた、私は愚か……
ロスタイム 2冊目
ここまで百合なし! これはまずい。
いや『星屑テレパス』があるじゃんと言われるとまあそうなんだが、それはそれとして「the 百合」みたいな感じのが欲しい……欲しくない……? それこそ『やがて君になる』みたいなの。
同志少女よ、敵を撃て (逢坂 冬馬)
NDC: 913.6
独ソ戦百合。あと作者がなぐねえ(奈倉有里先生、ロシア文学者*1 )と姉弟だと知って「そんなことある????」って叫んだ記憶がある*2。世界って実はめちゃくちゃ狭い。
「独ソ戦百合って絶対面白いと思う」とか言ってたら先にやられたやつ。私には物語を書く能力が欠如してるから、独ソ戦百合概念にとっても私に書かれない方が実際幸せだったと思う。
なお未読。なんかみんなの評価が高すぎて期待値が上がりすぎ、逆に読めない。あと仮にもソ連史を専攻しようとする身なのでソ連に関しては若干の一家言があり、解釈違いなどが発生するのも怖い。
さらにどうでもいい話をすると、Twitterでかたくなにタイトルではなく「独ソ戦百合」と呼称しているのは、「同志少女」という言葉の響きに若干違和感を覚えてしまうから。ロシア語だとтоварищ-девочкаかтоварищ девочкаになると思うのだが、一般的にтоварищの後には役職名か名前が来ると思うんだよな……
とか思ってたらマヤコフスキーの文章に«Товарищи девочки, товарищи мальчики»「同志少女たち、同志少年たち」というフレーズが出てくるのを発見した。用例があるならもう文句は言えない。負けました。
あと、「独ソ戦百合」という単語だけだと『白百合は朱に染まらない』と区別できなくて問題というのはある。「独ソ戦百合(陸)」と「独ソ戦百合(空)」で区別するか。(?)
Товарищ девочка, стреляй по врагам!
分野の偏りがないブックリスト100冊(真)
というわけで、今度こそ完成。
- 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス (結城 浩)
- 読んでいない本について堂々と語る方法 (ピエール・バイヤール)
- はじめての同人誌デザイン (木緒 なち)
- 総合百科事典ポプラディア 第三版
- 高校生のための東大授業ライブ : 学問への招待 (東京大学教養学部 編)
- ロシアの女性誌 時代を映す女たち (高柳 聡子)
- 博物館学を学ぶ 入門からプロフェッショナルへ (水藤 真)
- ベリングキャット: デジタルハンター、国家の嘘を暴く (エリオット・ヒギンズ)
- 世界がわかる比較思想史入門 (中村 隆史)
- 現代認識論入門 (上枝 美典)
- よくわかる中国思想 (湯浅 邦弘)
- 14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト (飲茶)
- 心理学・入門: 心理学はこんなに面白い 改訂版 (サトウ タツヤ、渡邊 芳之)
- 動物からの倫理学入門 (伊勢田 哲治)
- よくわかる宗教学 (櫻井 義秀、平藤 喜久子)
- 戦後史のなかの「国家神道」 (山口 輝臣 編)
- 初期仏教: ブッダの思想をたどる (馬場 紀寿)
- キリスト教入門 (山我 哲雄)
- B.C.1177 : 古代グローバル文明の崩壊 (エリック・H. クライン)
- 太平洋戦争への道 1931-1941 (半藤 一利、加藤 陽子、保阪 正康)
- 八九六四 完全版: 「天安門事件」から香港デモへ (安田 峰俊)
- 民のモラル: ホーガースと18世紀イギリス (近藤 和彦)
- 改訂新版 新書アフリカ史 (宮本 正興、松田 素二 編)
- 戦争の文化 : パールハーバー・ヒロシマ・9.11・イラク (ジョン・W.ダワー)
- 敗者の想像力: インディオのみた新世界征服 (N.ワシュテル)
- オセアニア史 (新版世界各国史 27)
- 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男 (大木 毅)
- 最長片道切符の旅 (宮脇 俊三)
- 社会科学の哲学入門 (吉田 敬)
- 民主主義対民主主義 : 多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究 (アレンド・レイプハルト)
- 法哲学入門 (長尾 龍一)
- ナチス 破壊の経済 (アダム・トゥーズ)
- 財政学の扉をひらく (高端 正幸、佐藤 滋)
- 統計データはおもしろい! : 相関図でわかる経済・文化・世相・社会情勢のウラ側 (本川 裕)
- 信頼: 社会的な複雑性の縮減メカニズム (ニクラス・ルーマン)
- 「学力」の経済学 (中室 牧子)
- 「その日暮らし」の人類学: もう一つの資本主義経済 (小川 さやか)
- 現代ロシアの軍事戦略 (小泉 悠)
- 科学的思考のレッスン (戸田山 和久)
- アルキメデス『方法』の謎を解く (斎藤 憲)
- 物理学をつくった重要な実験はいかに報告されたか (Morris Herbert Shamos)
- なぜ原子はつながるのか (竹内 敬人)
- 小惑星ハンター (渡辺 和郎)
- 雲の中では何が起こっているのか (荒木 健太郎)
- 細胞の理論生物学: ダイナミクスの視点から (金子 邦彦、澤井 哲、高木 拓明、古澤 力)
- 面白くて眠れなくなる植物学 (稲垣 栄洋)
- バッタを倒しにアフリカへ (前野 ウルド 浩太郎)
- 〈わたし〉はどこにあるのか : ガザニガ脳科学講義 (マイケル・S.ガザニガ)
- この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた (ルイス・ダートネル)
- 初めて学ぶ都市計画 第2版 (饗庭 伸、鈴木 伸治 編著)
- 森と木と建築の日本史 (海野 聡)
- ロシア宇宙開発史: 気球からヴォストークまで (冨田 信之)
- わかる!電子工作の基本100 (遠藤 敏夫)
- 核兵器 (多田将)
- 砂と人類: いかにして砂が文明を変容させたか
- ものづくりの化学が一番わかる: 身近な工業製品から化学がわかる (左巻 健男)
- ピアノの近代史: 技術革新、世界市場、日本の発展 (井上 さつき)
- 亡命ロシア料理 (ピョートル・ワイリ、アレクサンドル・ゲニス)
- 幻想と異世界への扉 産業遺産 (黒沢 永紀、前畑 洋平)
- 草の根の中国: 村落ガバナンスと資源循環 (田原 史起)
- 園芸学入門 第2版 (今西 英雄、小池 安比古 編著)
- 蚕: 絹糸を吐く虫と日本人 (畑中 章宏)
- イギリス肉食革命: 胃袋から生まれた近代 (越智 敏之)
- 熱帯の森から: 森林研究フィールドノート (渡辺 弘之)
- サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う (鈴木 智彦)
- 東大教授が教えるヤバいマーケティング (阿部 誠)
- コンテナ物語: 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版 (マルク・レビンソン)
- 通信の世紀: 情報技術と国家戦略の一五〇年史 (大野 哲弥)
- いちばん親切な西洋美術史 (川口 清香、池上 英洋、荒井 咲紀)
- 決定版 日本の仏像200 一冊ですべてがわかる! (薬師寺 君子)
- 星屑テレパス 1 (大熊 らすこ)
- ものと人間の文化史 178 はんこ (久米 雅雄)
- 明るい部屋: 写真についての覚書 (ロラン・バルト)
- 近代から現代までのデザイン史入門 (トーマス・ハウフェ)
- ソ連歌謡: 共産主義体制下の大衆音楽 (蒲生 昌明)
- エンドレスエイトの驚愕: ハルヒ@人間原理を考える (三浦 俊彦)
- フライングディスクをやってみよう: アルティメットの基礎と応用 増補版 (James Studarus)
- THE 地雷エロゲー (前田 尋之)
- 言語類型論入門: 言語の普遍性と多様性 (リンゼイ J.ウェイリー)
- 明解方言学辞典 (木部 暢子 編)
- 中国漢字学講義 (裘 錫圭)
- 改訂新版 初級英語音声学 (竹林 滋、斎藤 弘子、清水 あつ子)
- ニューエクスプレスプラス アイスランド語 (入江 浩司)
- 世界一簡単なフランス語の本: すぐに読める、読めれば話せる、話せば解る! (中条 省平)
- スペイン語の歴史 (ラファエル・ラペサ)
- ニューエクスプレスプラス ルーマニア語 (鈴木 信吾、鈴木 エレナ)
- つばさ君のウクライナ語 (黒田 龍之助)
- しっかり学ぶ初級ラテン語 (山下 太郎)
- 文学理論講義: 新しいスタンダード (ピーター・バリー)
- すべてがFになる (森博嗣)
- 円 劉慈欣短篇集 (劉慈欣)
- プロジェクト・ヘイル・メアリー (アンディ・ウィアー)
- 車輪の下 (ヘルマン・ヘッセ)
- 星の王子さま (アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)
- 伝奇集 (ホルヘ・ルイス・ボルヘス)
- 薔薇の名前 (ウンベルト・エーコ)
- 存在の耐えられない軽さ (ミラン・クンデラ)
- 食べるギリシア人: 古典文学グルメ紀行 (丹下 和彦)
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (渡 航)
- 同志少女よ、敵を撃て (逢坂 冬馬)
以上、100冊。
感想
完走した感想ですが、めちゃくちゃつらかった。もう二度とやらん。普段なら「みんなもやってみてね」って言うところだが、さすがにそんなこと口が裂けても言えん。
なんせ、普通はブックリストを作るという行為に当然付いてくる「本を選ぶ快感」が、苦行と義務感で完全に帳消しにされてしまうレベルだったので。
まあ、さすがに苦行を完遂しただけあって達成感はある。でもこれで喜ぶのはマゾだけ。私は中程度のマゾなので喜んでしまったが……
あ、でもブックリストを作るのはマジで楽しいので、今回みたいな無駄な縛りを入れさえしなければ誰でも気軽にできて幸せになれると思う。もちろん別に映画でもアニメでもいいのだが、「好きなもの」「自分が良いと思うもの」を選ぶのは自己との対話であり、自己表現でもあるので。これを読んだ皆様にはそういう楽しさを苦行抜きで味わってほしいと思う。心底。
自己表現って怖いけど楽しいよ。匙加減を間違えなければ。
さて、このブックリストは別に信頼できる本のリストではないので、一般の権威あるブックリストと同じような扱いはしないことをオススメします。実際、マジで分からない分野とかそもそも選択肢が全然ない分野とかけっこうあったし。ほとんどの本を読んでないからそもそも判断のしようがない。
万が一この記事を参考にしたせいで不利益を被った人が出たとしても、私は一切の責任を負えません。ご了承ください。
投稿おめでとう! 次は「NDCの各分類から1冊ずつ選んだブックリスト100冊を全部読む」! (やりません。誰に何と言われようが絶対にやりません)
余談だが、この記事を予約投稿したら数十秒待たされた上に「504 Gateway Time-out」となって正直かなり焦った。下書きのところを見たらちゃんと予約投稿がついてて安心したけど。これって私の環境だけなんだろうか……。はてなブログさん、長めの記事のプレビューと下書き保存・投稿が重すぎ問題を軽減してくれると長文オタクが五体投地して喜びます。