天才クールスレンダー美少女になりたい

チラシの表(なぜなら私はチラシの表にも印刷の上からメモを書くため)

2019年4月に読んだ本まとめ

もうすぐ5月も終わりますね。なのに今さら4月の読書記録記事? 遅すぎるだろ(ごめんなさい)

八九六四 「天安門事件」は再び起きるか

「八九六四」こと天安門事件について、政治とか歴史の視点ではなく、個人の体験という切り口から切り込んだ本。つまり、八九六四のとき何をしていたのか、事件をどう受け取ったのかということが主眼となっている。

現在の習近平体制下の中国ではこんな取材はできないし、もし今後いつか中国が緩んだとしてもその頃には天安門世代も高齢化が進んで風化しつつあるだろう。まさにギリギリのタイミングだったといえる。
それに、こういう本を書くのに十分な能力(語学力など)を持ち、かつ本を書く意欲がある人というのはそう多くない。
そう考えれば、この本が世に出たのは僥倖だ。

この本を読んで、多くの人が感じるのは割り切れなさだろう。現実だと「悪」はそう簡単には倒れないし、無実の人も理不尽に犠牲になる。残念ながらおとぎ話みたいにうまくはいかない。
わかりやすい幸せなおとぎ話を拒否するなら、こういう割り切れなさを受け入れる他に道はないのだろう。(突然のポエム)

1パーセントの教室(1,2巻)

yuyusuki.hatenablog.com

右ハンドル

yuyusuki.hatenablog.com

本と鍵の季節

いやー米澤穂信だ。

探偵役が2人で、しかも2人いる必然性がちゃんとあるのが上手なところ。

こういう「日常に潜む悪意」みたいなの結構好きです。

……感想書くの面倒になってきたのでとりあえずこれで。みなさん読みましょう。

漢字の成り立ち 「説文解字」から最先端の研究まで

昔の(今の日本で権威のある)字源研究を最新の成果も取り入れて批判的に検証した本。漢字に興味があるなら読んでて損はない気がする。

私が読んだ限りでは、先行研究を批判するときの作者の姿勢はまっとうだと思いました。私は漢字の専門家ではないので詳しいことは分かりませんが……

まあ、こういう批判もあるので、結局のところ何でも鵜呑みにするのはやめようねという話です。そもそもこの批判の正当性自体も私には判断できませんし。

togetter.com

ノッキンオン・ロックドドア

図書館でなんとなく棚を見ていたら目についたので借りた。存在は知っていたし。

これは「本と鍵の季節」と同様の話ですが、やはり探偵役が2人でどっちが欠けても謎が解けないというのは上手いですね。
普通に面白かった。書評ってしんどいので以上です。

これ続刊出るよね? 意味ありげな終わり方してるもんね? 登場人物の現状を紹介するのがメインで、何やら因縁のありそうな人間関係はあっさりと仄めかす程度にしか描写されてないからね。
まあ続刊が出るかはまた別の問題なんですけど……

ちゃんと人間関係掘り下げてほしいです。できれば長編で。

ネタバレ感想も書こうかと思ったけど、めんどいしこのサイトがよくできてるからぶん投げる。疲れた。

ノッキンオン・ロックドドア/ネタバレ感想