天才クールスレンダー美少女になりたい

チラシの表(なぜなら私はチラシの表にも印刷の上からメモを書くため)

「約束の国」勝手に設定資料集

この記事は冒頭の設定資料と本文を参考に、ファンが勝手に作った約束の国の設定資料集です。あくまで勝手に作っただけなので正確性は保証しないし、カルロ・ゼン同志の脳内に設定があっても本文に記述がなければ分からないわけで、設定資料集と銘打っているにも関わらず穴だらけです。まあ仕方ないね。

ヒルトリア社会主義連邦共和国

首都: シンギディドゥヌム

5つの共和国、4つの自治区、3つの独立行政都市、2つの連邦直轄都市、1つの独立首都行政区(シンギディドゥヌム)から構成される。

「4つの自治区、3つの独立行政都市、2つの連邦直轄都市」が具体的にどこかはよく分かんない。「分離主義者鎮圧」のためにダードたちが派遣されたのがスロニアのアリアナ自治区だったけど、それ以外は一切不明。エルヴィオとかヴルフ・ボスナとかもこの中のどっかに入ってると思うけど、特に何も書いてなかった(はず)。

西側にも東側にも属していない。主な仮想敵は東側(つまりオルシア連邦)。

構成共和国

サービナ共和国

モデル: セルビア社会主義共和国

現実世界のモンテネグロも含まれる。え、コソヴォ?Косово је Србија(なお、私はコソヴォ問題に対して特に政治的意見を持っていません)

作品世界と現実世界の都市の対応は、ザバティカがスボティツァ、ノイシャッツがノヴィ・サド、シンギディドゥヌムがベオグラード、ウルピナがプリシュティナ、ボーウルトゥレンがポドゴリツァ(旧ティトーグラード)。
ちなみに、シンギディドゥヌムはベオグラードの古名(ラテン語、Singidunum)、ノイシャッツはノヴィ・サドのドイツ語名Neusatz、ボーウルトゥレンはポドゴリツァトルコ語名Böğürtlen(ブラックベリーの意)、ザバティカはスボティツァの古名Zabatka、ウルピナはプリシュティナの南(現在のリプリャン)にあったローマ帝国時代の都市ウルピアナ(Ulpiana)に由来する。

フルヴァツカ共和国

モデル: クロアチア社会主義共和国
名前の由来: クロアチア語で「クロアチア」の意(Hrvatska)

キバリス、ムルサ、アンダウトニアはそれぞれ現実世界のヴィンコヴツィ、オシイェク、ザグレブに相当する。
ちなみにキバリスはヴィンコヴツィのローマ帝国時代の名前キバラエ(ラテン語、Cibalae)に、ムルサはオシイェクのローマ帝国時代の名前(Mursa)、アンダウトニアは現在のザグレブの古名(Andautonia)に由来する。

ボルニア共和国

モデル: ボスニア・ヘルツェゴビナ社会主義共和国

スパルタキアード大会(要はサラエボオリンピック)が行われたヴルフ・ボスナがある。

ヴルフ・ボスナは現実世界のサライェヴォに対応する。由来はボスニア・ヘルツェゴビナ中央にあった地域であるヴルフボスナ(Vrhbosna)。

マチェドニス共和国

モデル: マケドニア社会主義共和国

スクウピは現実世界のスコピエスコピエ近くの遺跡(昔の都市?集落?)であるスクーピー(ラテン語、Scupi)に由来する。

スロニア共和国

モデル: スロベニア社会主義共和国

西側に一番近いため西側資本が投下されており、ヒルトリアでも有数の豊かさを誇る。エトルリア(現実世界のイタリア)とエースタライヒ(現実世界のオーストリア)が歴史的経緯から領有権を主張している。(現在はあくまで潜在的に)
「他の貧しい共和国に足を引っ張られるのは勘弁」という意識があり、さらにナーシュ系が9割を占めるため、潜在的に真っ先に独立しかねない地域。というか実際に独立工作何回もやってる。
まあ、だいたい現実のスロベニア。もともとあそこオーストリア帝国の領土だし、イタリアとも接してるからいろいろ……ね。

シュコツィアン、エルヴィオ、キウィタス・ケレイアはそれぞれ現実世界のディヴァーチャ、リュブリャナ、ツェリェ。ストーンはラシュコかラデチェかそこらへんだと思われる。
シュコツィアンはディヴァーチャにあるシュコツィアン洞窟群、エルヴィオは氾濫や洪水を意味するラテン語のeluvio(リュブリャナの語源という説がある)、キウィタス・ケレイアはローマ帝国に併合されたときの名前Civitas Celeia(ラテン語)に由来する。ストーンはよく分からないけど、近くにジダニ・モスト(石橋の意)という地名があるので関係あるのかも。

鉄道網

サービナ北部ザバティカからフルヴァツカ北東部を通りスロニアの中心地エルヴィオまで鉄道線が通っている。建国運動と呼ばれる労働奉仕作業で建設されたとか。

民族構成

ゴミみたいなグラフで申し訳ない。本来はInkscapeか何かでちゃんとグラフ作った方がいいんだろうけど、慣れてないから面倒なんですよアレ。結局Numbersで作ってしまった。とりあえずNumbersは社会の資料集のグラフを参考に出直してこい。

あと、細かいデータ欲しい人は本を読め。以上だ。

タルヴォイ36% アルバルト21% カレード14% ナーシュ15% サルニア11%
ヒルトリア全体の民族構成

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共和国ごとの民族構成

見れば分かりますが、スロニア共和国はほぼナーシュ系。そして、スロニアを除くどこの国にも2/3を超える民族はいない。サービナにおけるタルヴォイ系とフルヴァツカにおけるアルバルト系は60%、ボルニアにおけるサルニア系は48%、マチェドニスにおけるカレード系は50%。

他の国や組織

オルシア連邦

社会主義を標榜しているのに東側ではないヒルトリアを敵視しており、武器を売るなどしてスロニアの分離工作を支援していた。ラングレー(要はCIA)曰く中東でもあちらこちらを支援しているらしい。
あと、3巻で「泥沼のゲリラ戦に引きずり込まれた」って書いてあったけど何があったんだ。CIAがチェチェン独立工作でも支援したのかね。いや知らんけど。

「アンクルサム」

アメリカ。結局この世界における国名は最後まで出てこなかったけど。覇権国家

その他

小ネタ

1巻135ページあたりの外国語

ヒルトリアのモデルはユーゴスラビアなのに、ここに書かれているのはロシア語なんですよね。なぜセルビアクロアチア語にしなかったのか……

ビタミンP(1巻)

イスラエルにおけるコネ。要はコネなくてつらいって話。

アーレントというのはハンナ・アーレントのことで、例えば彼女が書いた「エルサレムアイヒマン」冒頭部分の一節を引用すると、以下の通り。(みすず書房の訳書)

すると、この謎*1を解く鍵として残るものは、この偏見*2よりさらに古く、しかも今なお協力なヴィタミンP——イスラエル人は政府部内や官界における個人的な引立のことそう呼んでいる——であろう。

というか、ビタミンPで検索しても情報全く出てこないのさすがにビビった。英語なら出てきたけど。

最後に

カルロ・ゼン同志に怒られたら全力で土下座する。あとマサカリ歓迎です。

*1:イスラエルにはドイツ生まれの人間が多いから有能な通訳はたくさんいるはずなのに、アイヒマン裁判の通訳がひどかった

*2:イスラエルにおけるドイツ系ユダヤ人に対する偏見

「約束の国」感想

この本はカルロ・ゼン同志による共産主義英雄譚であり、その名の通り右傾化が進む[要出典]ライトノベル業界と一線を画すレフトノベルといえるだろう。まさに革命的小説である。

警告

約束の国が神小説であるにも関わらず、ネットの海には感想記事がほとんどないし、あっても短い。やっぱりこの小説だいぶニッチなのかな、やっぱり今どき共産党なんて流行らないのかな?

というわけで、この記事は「私ならもっと語れるぞ」という傲慢80%と社会主義万歳20%で構成されています。幼女戦記の主人公のような市場原理主義者は読むのをお控えください。読んで不快感を覚えても責任は取らない。忠告はしたからな。

え?主人公たちは社会主義なんて信じていない?知らんな。ぶっちゃけイデオロギーなんかより人民の安寧の方が大事なんだよ。

あらすじ

タルヴォイ民族主義を掲げ、ヒルトリアの抑圧を跳ね除けクナーアン共和国を建国したダーヴィド。しかし民族主義の夢は無残にも破れ経済は破綻、妻カーネリアの後を追う形でダーヴィドは自殺した。
しかし、気が付けばヒルトリアの士官学校で学んでいた頃に戻っていた。
民族主義に蝕まれ汚職がはびこるヒルトリアで破局を避けるべく、ダーヴィドは辣腕を振るうが……

雑感

クナーアン(カナン)は現在のイスラエルにある場所であり、聖書で「乳と蜜の流れる土地」とも言われた。しっかし「約束の地」の名前がついた国が失敗国家って冗談キツイぜ……

主人公について

同志の小説で一番有名なのは「幼女戦記」だが、あの小説の主人公は明らかにヤバイから感情移入が極めて難しいと思う。というかあれは幼女に感情移入するものではなく、普通の架空戦記として楽しむべきものです。

ただ、この小説は違う。

この小説は、人間讃歌だ。1人の普通の男が、どうしようもない腐った現実を前に、最悪の事態を避けようとする物語だ。
まあつまり、ダードは別に狂ってないから共感しやすいですよ。

扉ページの文章

章が始まるページに書いてある何らかの文章が素晴らしい。例えばこういった感じのやつ。

「父なる共産党と母なるヒルトリア連邦は、
皆さんの夢を心の底から応援します。
新しい人間諸君!諸君は、今や自由な労働者であり
ヒルトリアの未来を担う希望の若者です。さあ、君の夢は?」
「孤児です」
約束の国1巻第一章「ヒルトリア連邦」

アネクドート(政治風刺の小話)とは何と素晴らしいことか。まあ同志そういうの好きそうだしなあ。
アネクドートではなくダードの言葉とかが入るときもあって、そういうときは話の展開と合わせて考えると趣深い心持ちがするので是非。

ここからネタバレ入ります。読んでない人は避難してね。

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「謎好き乙女」シリーズ 感想

いや、これは良いものですよ。

総評

結構ラノベっぽい。表紙に描かれてるヒロインはラノベっぽくない絵柄だし、メインヒロイン以外が表紙に登場しないのもあんまりラノベっぽくはないけど(偏見かな)、そもそも表紙にヒロインの絵があるというのは結構ラノベっぽい。あと主人公の友人がイケメンでみんなから好意寄せられまくってる設定なのもラノベっぽい。まあ、こういう「ラノベっぽさ」は別にラノベだけのものじゃないんでしょ、知らんけど。

追記: キャラクター小説とかライト文芸って言葉があるらしい。ラノベかと言われると微妙だけどラノベ的要素がある本に使われる分類らしいけど、ドンピシャですね。

学校を舞台にしたライトミステリで、動機とか心理に焦点を当ててる感じ。もちろん物理トリックもあるんだけど、単なるトリック当てではない。

主人公もヒロインも頭いいしめっちゃ曲者なので、まあ小市民シリーズとかを連想しましたね。あと過去の失敗を克服しようとしてる感じとか。2人とも小鳩常悟朗と小佐内ゆきを足した感じだし。いやお前ら容赦ねえなあ……特に早伊原樹里さん……

途中までネタバレなしです。

謎好き乙女と奪われた青春

3章までは普通の連作ミステリ。「衆人環視の中ですり替えられた花束」「学年全員のメアドを入手してメールを送りつけた犯人」「4列離れた場所からの不可能カンニング」と、不可解性より不可能性が謎の焦点になってる。つまりハウダニット。その証拠に、章題も「〜する方法」で統一されている。
4章は過去の話。
で、最後の章で「んんんん????」となるので、読もう。これ以上はネタバレになるので書けない。

謎好き乙女と壊れた正義

こっちはホワイダニット。その証拠に章題も「〜理由」で統一されてるし。ホワイダニットとしても良質なので文句ないです。あと思い込みって怖いね。

謎好き乙女と偽りの恋心

回想形式、時系列で古い順に過去の出来事を思い出しながら真相に迫っていく構成。「ふたりの距離の概算」で読んで以来こういう構成大好きなんですよね。あっちは後輩が退部したけどこっちは会長が辞めちゃう話。

あと、幽霊の話を読みながら「遠まわりする雛」の七不思議の話(「やるべきことなら手短に」)を思い出した。まあ全然違うんだけど、終わり方が若干似てるところもあるので。

謎好き乙女と明かされる真実

ラストがちょっと。悪くはないし、登場人物の性格とか過去とか考えれば妥当だけど、それまで一切描写がなかったのに突然ぶっこんできて「は?」ってなった。

あ、謎解き部分は面白かった。特に誕生日パーティーの事件はトリックの推理(不可能性の解明)と動機(不可解性の解明)が3:7みたいな感じで好き。これくらいの割合が好みらしい。物理トリックがないよりはあった方が好みだけど、物理トリックだけだと若干好みから外れる感じ。動機の不可解性って大事だと思う。







こっから先ネタバレありです

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「まもなく電車が出現します」「いわゆる天使の文化祭」感想

まもなく電車が出現します

全体的な傾向として、めっちゃ面白いって感じではない。でもちゃんとミステリミステリしてるから良し。

嫁と竜のどちらをとるか?

掌編ミステリとしてめっちゃよくできてる。綿密な論理で答えが導き出せるってのが最高だよね。掌編はこうでなくちゃ。

今日から彼氏

えー柳瀬さんより入谷さんの方が好みなんですけど。騒がしいタイプよりは、騒がしく楽しそうな人の輪を主人公と同じ目線で(できればちょっと距離を置いて)眺めてるタイプが(二次元では)好きです。例えば灰原哀とか。

関係ないけど、「私のキャラの好みは灰原哀によって形作られた」というのが全く誇張じゃないのがすごい。「クール」「無表情」みたいな特徴だけじゃなくて、もっと細かい行動の好みまで灰原哀に影響されてるし。

yuyusuki.hatenablog.com

キャラが好きなので、この話はこの本の中で一番好き。まあミステリとして好きなのは「嫁と竜のどちらをとるか?」一択だけど。

いわゆる天使の文化祭

普通に良かった。2回読むべき本。初読時には気付かないけど、後から一言一句丁寧に読めば作者の工夫が分かる。

「初恋ソムリエ」感想

社会とか歴史に絡めた話が出てきて面白いんだけど、これミステリなの?いや面白いからいいけどさ。

「スプリングラフィ」「周波数は77.4MHz」

話としては好きだけど、ミステリではないよねこれ。まあ話としては好きなのでいいんだけどさ。

アスモデウスの視線

これはまあミステリしてたと思う。知らなければ分かりようがないので、本格風味の論理仕立て推理が好きな人には物足りないかもしれないけど。ちなみに私は分かりました(イキリ)

初恋ソムリエ

ふんわりしたタイトルから、同級生(クラリネット奏者)の伯母の想像以上にヤバイ過去が明らかになる話。まあミステリかと言われると微妙だけど。

伯母が東京で出会った「仲間」が実際にどういう集団だったかは、作中では明言されていない。まあ、日本の戦後史をある程度知ってる人なら分かると思う。どうしても分からない、あるいは答え合わせをしたいという人は最後のページの「主要参考文献」を見よう。

ネタバレすると総括しないといけなくなるので、ここらへんで止めておく。

読書遍歴とSSとオタクの目覚め

自分のオタク遍歴について、記憶を掘り返しながらメモついでに自分語りしておきたい。

iPadを得る

小学3年生の頃、天から初代iPadが降ってきた。私は履歴を覗かれない自由なインターネット環境を得た。

初代iPadにはカメラがない。そのせいかは知らないが、初代iPadiOS5.1止まりだ。他にもApple純正のYouTubeアプリが存在したり、地図アプリがGoogle mapsだったりした。YouTubeアプリはAPI廃止の影響で使えなくなったけど、驚くことに地図アプリはまだ使える。

さて、私がその頃iPadで何をしていたかはあまり覚えていない。なんかYouTubeばっかり見ていた気がする。YouTubeといっても、いわゆるユーチューバーの動画は全く見たことがない。iPadでゆっくり実況を見ていたのは覚えているが、これはもうちょっと後の時期だと思う。

二次創作やSSという概念に遭遇する

何年生の頃かは忘れたが、5年生くらいだっただろうか。親が市立図書館から借りてきた有川浩の作品群にハマった。「塩の街」は読んでないけど(ところで塩の街はもともと電撃文庫だから実質ラノベ)、「海の底」「空の中」は読んだ。図書館戦争とか県庁おもてなし課とか植物図鑑とかも読んだ。特に図書館戦争が好きだった。図書館戦争は最終的に3組のカップル(あと老年夫婦1組)が誕生する話なんだけど、ヒロインの1人(聴覚障害者)は痴漢に遭うし別の1人は強姦未遂されるし主人公(女)と上官は性交するし(性描写はないが下着うんぬんとか貞操観念うんぬんという話はある)、小学生に読ませていい作品ではなかったかもしれない。

そして、図書館戦争を読み終わった私はSSに出会った。恐らく、Googleで「図書館戦争 続き」とでも検索したのだろう。あるいは、「図書館戦争」と検索したらSSを載せている個人サイトがヒットしたのかもしれない。

とにかく、私は「図書館戦争 SS」とか「図書館戦争 二次創作」と検索しまくった。個人サイトを巡回してSSを読みまくった。Pixivには図書館戦争の二次創作が現在1万7000作あるらしいので、実はPixivにも出会っていたかもしれないが、全く覚えていない。

あと、多分この頃(あるいは後述のポケスペ期)にカップリングという概念を覚えた。堂郁、小毬、手柴……何もかもが懐かしい……
久しぶりに読み返したけど、今は手柴が一番好きですね。(頭いいキャラは好きなので)

親の影響でミステリにハマる

有川浩作品も親(母親)の影響だが、ミステリも同じように読むようになった。いつだったかは覚えてない。

東野圭吾作品は結構な数を読んだ記憶がある。あと当時鉄道にハマってたから当然のごとく西村京太郎も読んだ。あと「謎解きはディナーのあとで」とか「放課後はミステリーとともに」とかも。

あと、学校の図書館で「都会のトム&ソーヤ」や「IQ探偵ムー」も読んだ記憶がある。IQ探偵ムーは今思えばラノベみたいなもんで、同級生に「お前そんなん好きなん?」と聞かれて謎の弁明をしたのを覚えている。オタバレした中学生かよ。
まあ、ミステリと天才萌えは親和性が高いので、ここらへんも後述する性癖に影響した可能性がある。夢羽と灰原哀のどっちが先だったかなんて覚えてないけど多分同じくらいの時期(小6あたり?)だし、ここらへんが絡み合って性癖が形成されたとみるのが妥当だろう。

ポケスペにハマりPixivにたどり着く

有川浩作品に無事ハマった後、私はポケットモンスターSPECIALという漫画作品に出会った。何年生の時かは覚えていないが、かかりつけの病院の待合室にあった気がする。SSという存在を知った私は狂ったようにSSを読み漁った。そして、ついにPixivにたどり着いた。それからの私の行動は簡単だ。Pixivをカプ名のタグで検索し、ひたすら読み漁るだけ。

しかも、この頃から「読んでもいない作品のSSを読み漁る」という禁忌を犯した。いや、ポケスペは最終的に出てる分は全部読んだんだけど、その時点でまだ読んでない章に出てくるカップリングのSSまで読み漁ってたし。まあ、「このキャラ、なんかいいかも」と思ったけど作品を読むだけの金がない(小学生だから)、そういう時にSSは大変重宝した。

私とPixivの出会いはSSだったし、今でも私の中でPixivは二次小説投稿サイトだ。

コ哀SSを読み漁る

これは多分小6の夏くらいだった気がする。性癖ポエムにも書いたけど、特にコ←哀のSSが好きだった。いや灰原哀が良すぎるのが悪いの。これもPixiv。

yuyusuki.hatenablog.com

fripSide、そしてとあるシリーズと出会う

なんか、YouTubeで適当に動画を見まくってたらこの動画(の転載)にぶち当たった。時期は覚えていない。小6とかそこらへんじゃないかな多分。

www.nicovideo.jp

これはポケスペのキャラをイメージしつつ超電磁砲の曲を替え歌した動画で、何回も(YouTube転載版を)見た記憶がある。うわ懐かしい……

この動画をきっかけに、私はfripSideを知った。そして、とあるシリーズを知った。とあるのアットウィキをむさぼり読んだり、Pixivで上琴SSを読みまくったりした。そういや上琴ってなんで苗字と名前の組み合わせなんだろう。

ちなみに、超電磁砲OVAのOPであるfuture gazerからカップリング曲のfortissimo-the ultimate crisis-に辿り着き、関連動画に出ているHesitationSnowを聴いた。これが人生初のエロゲソングだった。つまり私はアニソンを10曲知る前にエロゲソングを知ったオタクである。

パソコン部、SHIROBAKO、ユーフォ

オタク文化に微妙に触れていた小学生の私は、にも関わらずアニメをほとんど見なかった。というかテレビ自体全く見なかった。食事中に垂れ流す習慣もなかったから、継続的に見た番組は鉄腕ダッシュドラえもんポケモン週刊こどもニュースくらい。今もテレビは全く見ない。アニメはAbemaとかニコ動で見れるし、NHKのニュースはウェブサイトで見れるし、そもそもテレビというメディアというかデバイスというか、それ自体が好きじゃない。

中1の二学期、私はついにパソコン部に入部した。入部した頃から周りは「にゃんぱすー」とか「ひだまりスケッチは最高」とか言ってるオタクばっかりだったけど、私はしばらくアニメを見なかった。深夜にテレビを見たら間違いなく怒られるし、録画するにしても何を見ているのか親とかにバレると恥ずかしいから。ヲタバレは別に気にしないけど作品を楽しんでるのを見られるのは嫌なんですよ私は。

そして、中2に進級し、文化祭が終わり一息ついていた頃、先輩がSkypeSHIROBAKO一挙放送のURLを流した。2015年5月のことだ。

「SHIROBAKO」一挙放送‐ニコニコインフォ

発掘されたニコ動の登録完了メールによると登録したのが2014年7月29日らしいので、この頃既にニコ動の存在は知っていた。ただ、そこでアニメが見れるということはこの時初めて知ったと思う。

先輩がかなり強くおすすめしていたし、リンクをクリックするとちょうど始まる前だったので、なんとか全部見た。実際、おすすめされるだけあって面白かった。ただ、その日風呂と夕食をどうしたかは覚えてない。4話ごとに休憩が入るので、恐らくその合間を縫って食べたり入ったりしたんだと思う。今はそんな芸当できないけど、当時の私は早風呂だったのだろう。

とにかく、ニコ動でアニメをやっていることを初めて知った私は、どういう経路だったかは全く覚えていないが、「響け!ユーフォニアム!」を知った。ニコ生の一挙放送で8話まで見て、そこから最終話までリアルタイムで見た。

『響け!ユーフォニアム』 1~8話振り返り上映会...:NEWS | 『響け!ユーフォニアム』公式サイト

この2作品は本当に良作なので是非見よう。SHIROBAKOは映画もやるらしいし、タイミングもバッチリだね。初めて見る深夜アニメがこの2作品で本当に良かったと思う。ちなみに、初めて全話リアルタイムで見たアニメは次の夏アニメのCharlotteがっこうぐらし!だった。

ここまでくれば、あとはもうオタクの沼へ一直線だ。ラノベに手を出したりマンガ(きらら)に手を出したり、いろいろしているうちにここまで来てしまった。

感想

こういう話は書かないと忘れ去って二度と思い出せなくなるので、今のうちに書いておくといいと思った。まあ、ここに書いてることもだいぶ記憶が薄れてきてるので、正確性は全く保証できないんですけど。正確な時代とか前後関係とかが特に怪しい。