天才クールスレンダー美少女になりたい

チラシの表(なぜなら私はチラシの表にも印刷の上からメモを書くため)

灰原哀と拗らせた性癖

長らく、小説を書こうと思いながらも書けていない。何事も始めるまでが大変なのだ。実際、私がロシア語をやりたいと思い始めてからロシア語を学び始めるまでにだいぶ時間がかかっている。何事も始めれば実質終わったようなものだし。

ところで、これは最近の研究で分かってきたことなのだが、絵が描けないオタクは劣等感のあまり文字書きになる傾向がある。そして、私もその例に漏れず小説を書こうなどと思い立ってしまった。

動機はいろいろあるけど、一番の理由は自らの理想とする萌えの具現化だろう。絵で描けないのなら、文章で表現すればいい。Moe Driven Writing(萌え駆動執筆)を行う限り、自分の好みどストレートな登場人物と物語と世界観が小説という形で具現化されることになる。なんと素晴らしいことか。待ってろコミケ、待ってろ文学フリマ、待ってろ新人賞。なお、自分の文章が稚拙すぎて理想郷を表現できないという可能性については見なかったことにする。

小説は未だ書いていないが、自分の理想とするヒロインについてはTwitterで常日頃から語っているから、フォロワー各位におかれましては恐らく私の性癖をかなり詳細に把握しているに違いない。まあ、この記事をフォロワー以外の人が読むとは思えないんだけど、一応語っておく。

まず、頭がいいのは前提条件。婚活してる女が書く条件みたいだけど、これはれっきとした私の萌えポイントである。だって頭がいい人って魅力的でしょ。

常に冷静であること。内心を表に出さないこと。「べ、別にあんたのためじゃないんだからね!」みたいなテンプレツンデレは好みじゃない。なぜか突然早口で罵倒し始めるみたいなキャラも理想像から外れる。

主人公と同じ目線で渡り合えること。一方的に守られるヒロインはあまり好きでない。戦友とか相棒とか、そういう関係性が好きだし、それがいつのまにか恋に変わっているという展開もおいしいと思う。

何気なく毒を吐くこと。マシンガンのように罵倒するというタイプの毒舌キャラもいるが、私の理想はそういうのじゃない。穏やかに、毒を吐くのだ。「へえ、先輩に友達がいるなんて知りませんでした。鏡を見てるだけなんじゃないですか?」とか、「hogeくん、いつも死んだ目してるけど今日は全身ゾンビみたいね」とか、そういうやつだ。例が悪いのは謝るけど、雰囲気は伝わったんじゃないかな。伝わったという前提で進めさせていただきます。

これらの属性が組み合わさると、致死性の萌えが発生するのだ。主に私にとって。

例えば、主人公が働きすぎて死にかけているとき。心配だけど、素直になれない彼女はどうにかして理論武装しようと考える。しかも、なまじ頭が良いのですぐ論理を思いつく。思いついてしまう。そうして、主人公に声をかける。「休まないと倒れるわよ、それで迷惑がかかるのは誰だと思ってるのよ」とか。一応普段より優しいけど、それでも心配されてるとは思えないセリフを言ってしまうのだ。
もちろん、主人公は初めその思いやりに気付かない。しかし、彼女と親密になるにつれて、彼女の内心が少しずつ分かるようになっていく。人より分かりづらいだけで、彼女だってちゃんと気持ちを表現しているのだ。分かりづらすぎるから読み取るのにクレムリノロジーまがいの作業が必要になるけど。そうして、主人公は彼女の思いやりに気付く。そりゃ主人公も惚れるやろ。あと、普段感情を表さない分ここ一番の笑顔がめっちゃ最高ですね。告白のシーンで泣きながら笑顔とかされた日には萌え死んじゃうよ私。

さて、ここまでで、クールな女の子のメインヒロインとしてのポテンシャルがヤバイことは分かっていただけたと思う。が、それだけではない。報われないタイプのヒロインとしても、クールな女の子はとてつもない尊さを発揮するのだ。単に私が報われないヒロインもめっちゃ好きという話のような気もするけど。

仲間や友達として信頼されている彼女が想い人の恋愛相談を受けて胸が痛くなる展開とか、気持ちが表に現れない質が災いして好意にすら気付いてもらえない悲しみとか、最後に勇気出して告白して振られたあとも気丈に振る舞ってる姿とか、その後別の場所で涙が出てくる展開とか。いいよね!



改めて読み返すと、なんとも自分勝手で、恋愛に夢を見て爆砕される男の理想みたいな文章であることよ。まあオタクの好みをあけっぴろげに語るとこういう文章になるのだ。仕方ないね。小説が書けたら別名義で上げるつもりだけど、ここまで語っちゃうと別名義もすぐバレる気がする。

で、ちょっと前から、この性癖の根源について考えていた。私にも性の目覚めというものがあるはずだ。まあ、イリュージョンマジックで女の人が切られたり消されたりしてるのを見たときなんですけど。別に切られるのがいいとかそういうリョナっぽい方向じゃなくて、拘束緊縛プレイに似てるのと、ありえないことが起こってる神秘性が下半身に来たのを今も覚えている。なお、2ch(今は5chなんだっけ?)みたいな掲示板で同志たちを見つけたので、別に特殊性癖ではないっぽい。

で、それとは関係なく、この性癖の根源は、やはり灰原哀だと思う。小5か小6のころ「天国へのカウントダウン」で灰原哀が落下速度の計算をしているシーンにぐっと来てしまった時点で、頭の良さに萌えを感じる私の基礎は確立してしまったのだろう。ちなみに、このシーンがきっかけで私は力学にハマり、積分もどき(等加速度運動の移動距離は三角形の面積で表現できるという話)を「発見」し、45度で投げると飛距離が最大になることを自力で証明した。(聞いてないw)

yuyusuki.hatenablog.com

まあ、そうやって小学生の私は灰原哀にハマったのだが、実はコナンをまともに見た(読んだ)ことはない。私の灰原哀像は小学生の頃読み漁った新蘭前提コ←哀の切なめSSでできている(業が深すぎる)。初めてSSに手を伸ばしたのは続きが読みたい欲求ゆえだったが、この頃は読んだことのない作品のSSすら読み漁っていたので、その一環で出会ったのだろう。これが自分の好みどストライクだった。報われないヒロインや頭がいいクールなヒロインが好きな感性とコ哀SS、どちらが先だったのかは分からない。ただ、読み漁れば感性が研ぎ澄まされ、研ぎ澄まされた感性はコ哀を求める、そういった相互作用があったのは確かだ。
ちなみに、当時はコナンと灰原哀の両者に同じような憧れを抱いていた。つまり、「2人とも天才じゃん、カッケー」みたいな感じの。それがいつしか萌えに変わって今に至る。

三つ子の魂百までみたいな話だが、それだけではない。確か、私は前世でも同じような好みだったと思う。そして大学生の頃、美人でクールで頭のいい女の人に告白して「自分より頭悪いやつは無理」と門前払いされたのだ。「私の伴侶は私より強くなきゃ」とか言っちゃう武闘派脳筋ヒロインみたいなことをリアルで言わないでくれ、頼むから。まあ、人生塞翁が馬とはよく言ったもので、頭がよくなりたいという前世の願いが私を勉学に向かわせてくれたのだから、雪野きょうさんには感謝こそあれ恨んではいない。

最後に、哲学とか宗教とかの関係者には私の身代わりとしてサンドバッグを進呈します。適当なことを言いまくる素人に日々辟易しているでしょうし、是非購入してストレスを解消してください。アフィじゃないよ。

ついでにこっちもどうぞ

yuyusuki.hatenablog.com


追伸: タイトル、ハリーポッターっぽくないですか?ないですね

さらに追伸: 同志が既に同じような文章を書いていた。発掘したので貼っておく。マジでこの人には同意しかないです。

私のクーデレ理論 - https://ncode.syosetu.com/n7709dg/

さらにさらに追伸: IQ探偵ムーも学校の図書館で借りて読んでいた。これも性癖の形成に影響したかもしれない。